文化創造学科

2023.01.30

「2022キャンパスベンチャーグランプリ中国」で、 本学の学生チームが 「特別賞 中国経済産業局長賞」受賞!!

 2022年度 キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)中国大会で、本学文化創造学科 地域文化創造論研究室3年生 3名のチームが「特別賞 中国経済産業局長賞」を受賞しました。

授賞式の様子の写真

(左から)藤尾さん、弘實さん、藤谷さん

 キャンパスベンチャーグランプリとは1999年に大阪で開催されたのが始まりで、現在、全国8地域(北海道、東北、東京、中部、 大阪、中国、四国、九州)で展開されています。キャンパスベンチャーグランプリ出場をきっかけに起業して活躍している先輩も多く、"学生起業家の登竜門"として知られています。

受賞を本学学長に報告しました

 受賞者3名は、119件の応募の中から、上位9チームによる本選を経て特別賞を受賞!1月19日(木)広島市での授賞式に出席し、その後、20日(金)に本学学長に受賞を報告しました。

学長へ報告の様子の写真

 今回受賞したプラン名は、「Hello new ABU&ME!~地域も私もアップデートしよ?~」。これは、阿武町の豊かな自然環境を活かしながら従来にないユニークな講座を開設していくことで、地域外から来訪者を呼び込み、受講生も地域も共に新たな発展をめざしていこうとする構想です。
 提案する講座には、絶景のなかでアフタヌーンティーを愉しむものや、地元漁師とともに海の幸を獲り、調理体験するといったプログラムが含まれ、誰もが阿武町の地域資源を再認識できるよう工夫されています。

受賞された3名にお話を伺いました!

応募されたプランの概要を教えてください。

阿武町は消滅可能性都市に数えられている、過疎化が進む地域です。そんな地域の問題を解決する目的もあり、阿武町への移住を促すため、20代30代の女性に向けた講座を開設します。 阿武町を訪れた人がその魅力を体感できるよう、絶景の中で、地域資源を活用したワークショップなどを行う体験型の講座をいくつか考案しました。それに加え、阿武町に直接来られない遠方の方たちに向けて、サブスクリプション型の動画配信サービスにて講座も提供するといったビジネスプランです。

なぜ阿武町のプロジェクトを立ち上げようと思われましたか?

阿武町を訪れた際に、海を見て「すごく綺麗だなあ」と感動したのが最初のきっかけです。そういった魅力あふれる阿武町をみなさんに知っていただくためにも、地域資源を活用して何かできないかと考え、今回のプランを考案しました。

プランを作り上げるなかで、苦労したことや大変だったことはありますか?

まず何ができるのか、ゼロから自分たちで作り上げなければいけません。また同時にそれをビジネスとして成り立たせるため、お金の流れについてもプランを考えなければならないのが、大変でした。

うれしかったことや、やって良かったと思うことは何ですか?

まずはこのように、賞をいただけたことです。そしてそれは、私たちが感じた阿武町の魅力を多くの人に受け入れてもらえたり、知ってもらえたからだと思います。また、プランの制作を通して、阿武町の方々とふれあえたこともうれしかったです。

最後に、賞を受けての感想をお願いします。

藤尾:私はプロジェクトをきっかけに阿武町を初めて訪れましたが、とても景色がきれいで、地域の方々も優しく、感動しました。そういった阿武町の魅力を、賞の受賞ということを通して審査員の方や色々な方に知ってもらえたことがうれしいです。

藤谷:3人の頑張りや、地域の方をはじめ、先生方やゼミのみんなの協力が認められ、賞という形に残すことができ、とても嬉しいです。私は以前より阿武町を訪れたことはありましたが、今回のプランを考えるにあたり、阿武町の魅力を再発見できたのも良かったです。

弘實:私たちは今後もこのプランを改良していき、阿武町での活動をぜひ続けていきたいなと考えています。

学長へ報告の様子の写真

 受賞された3名のみなさま、このたびはおめでとうございます!今後も大学生の活躍から目が離せません!

【卒業生バトン(文化創造学科)】第九走:馬場 裕之さん

 各学科の卒業生をリレー形式で紹介していこう!という企画「卒業生バトン」。
 文化創造学科第九走は、糸賀 悠平さんよりバトンを受け取った株式会社九州パール紙工にて勤務されている、馬場 裕之さんです!

*********************************************

 馬場 裕之(国際文化学部 文化創造学科 2015年度卒)
 株式会社九州パール紙工勤務

 ~職場での様子~

 こんにちは。(ミスター文創?かはさておき)「がばい」でおなじみ佐賀県出身の馬場です。
 日本史に興味があり、長州藩のあった土地柄と、九州を出てみたいという好奇心で山口県立大学へと入学しました。
 ところが、いざ入学してみればそこは学ぶ領域の広い文化創造学科。気の多い私は、様々なことに関心が移りながら、気が付けば学芸員の資格取得をしながら、日本語学研究室へと所属していたのでした。勉強だけではありません。スタディツアーでベルリンに行ったかと思えば、サークルで所属していた吹奏楽団BLAZEでの活動、「YPUドリーム・アドベンチャー・プロジェクト」や宮野地区の方と取り組ませていただいた徒歩ツアーなど自転車で宮野地区を駆け回っていました。そのどれもがいい経験であり、大切な思い出です。
 卒業後は故郷の佐賀県で食品容器や厨房用品の提案・販売をしています。入社後に学生時代のアルバイト先とも取引があったことを知り、不思議な縁を感じています。
 池田先生、文化創造学科の先生方、在学中お世話になった皆さん、お元気でしょうか。在学中はいつかまたお会い出来る日を楽しみにしています。
 さて、去年退職された水谷先生のゼミのファッションショーで知り合った方にバトンを託したいと思います。次回もお楽しみに!

2022.12.15

「Christmas Creation 2022」を開催しました

 山口県立大学では、日本のクリスマスが山口から始まったことに着目して、クリスマスの時期にファッションショーを開催しています。21回目となる今年度は12月4日に本学講堂(桜圃会館)にて、「Empathy」をテーマに、クリスマスファッションショーを開催しました。当日の様子は後日、本学YouTubeチャンネルで公開予定です。

 Part1のデニム・ファッションデザインコンテスト in 山口2022では、 「エンパシー~つくる責任 つかう責任~」をテーマに、デザイン画で選抜された高校生、大学生等の作品コンテストが行われました。 全14作品の中から大賞に選ばれた山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科の葛原 琴美さんは、「はじめて服を作った。大賞に選ばれてとても嬉しい。」と感想を述べていました。

琴美さんの作品の写真
葛原 琴美さんの作品「La mer bleue」

 Part2では、山口県立大学コレクションが行われました。 「Empathy」というテーマのもと、県内の海辺に流れ着いたプラスチック製の"牡蠣パイプ"を加工し装飾に活用された作品や、「裂織」の技法を使った作品など、山口県立大学 学部生、大学院生による計35点の作品が発表されました。

コレクションの写真1
コレクションの写真2
コレクションの写真3
コレクションの写真4

2022.11.21

収穫した放置柿を活用した"放置柿フード試食会&情報交換会"を開催しました

 「放置柿」とは、収穫されないまま放置された柿のことで、これがサル、クマなどを里に呼んでしまい、農業への被害をもたらしています。
 そこで今年度、文化創造学科 地域文化創造論研究室では、放置柿の実態を知り、この有効活用を地域のみなさまと考える「となりの柿」プロジェクトを実施しています。

 10月6日、実際に放置柿およそ30kgを収穫し、10月20日には、収穫した放置柿を材料に、柿マフィン、柿ジャム、柿シュークリームなど柿スイーツの試作を行いました。
 そして、11月4日には、行政、民間事業者、地域住民など関係者で、今後地域事業者と協働し、放置柿の商品化やエコツーリズム事業への展開を目指していくための可能性を探るべく"放置柿フード試食会&情報交換会"が開かれました。
 参加者たちは、柿ジェラートや柿カナッペなどを試食し、感想や改善点、さらに今後の展開可能性について有意義な意見交換の機会を持ちました。

情報交換会の写真
試食会の写真1
試食会の写真2
学生が話す様子の写真

これまでの活動の様子は、文化創造学科 地域文化創造論研究室のYouTubeチャンネルでご覧いただけます。

地方移住をめぐる公開シンポジウムが開催されました

 7月26日(火)、国際文化学部 文化創造学科 地域文化創造論研究室が主催したシンポジウムが開催されました。
 オンライン、対面の併用で実施し、合わせて約50名のみなさまが参加されました。
 「山口での新しい暮らしと生き方を考える」というテーマのもと、第1部のトークセッションでは、平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)と田口壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)の両名にお話していただき、第2部ではパネルディスカッションを行いました。
 平尾氏からは、山口県移住において、コロナ禍により新たに増えた相談についてや、相談の際に大切なこととして、理想とは違うネガティブな部分もきちんと伝えること、移住者同士の仲間づくりをしておくことなどについてお話していただきました。
 田口氏からは、ABUキャンプフィールドを通じた交流人口創出と「田舎暮らし」という内容でお話していただきました。ABUキャンプフィールドでは、地域資源を活用した学びと地域課題を融合させた様々な体験を通じて仕事や地域の魅力を知ってもらうことで、移住者の増加や将来阿武に住みたいと思う子どもが増える仕組みなども作られているとのことでした。
 トークセッションを通じて、参加者のみなさまからは、東京では1か月に何件ほど山口県への移住を考えられている方から相談があるのか?ABUキャンプフィールドを一過性ではなく定着させていく工夫はどのようなことを考えられているのか?などたくさんの質問が飛び交いました。

全体の写真

平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)

平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)

田口 壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)

田口 壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)

第2部 パネルディスカッションの様子

第2部 パネルディスカッションの様子