大学院

2024.03.25

令和5年度 みね健幸百寿プロジェクト事業報告会

3月21日(木)に、美祢市民会館において、令和5年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会が開催され、本学の教員4名(副学長 吉村耕一、看護学科教授 曽根文夫、看護学科准教授 吉村眞理、社会福祉学科准教授 角田憲治)が事業報告を行いました。

美祢市では、令和3年度から地方創生推進交付金事業として「みね健幸百寿プロジェクト」を本学の支援のもとで実施しています。このプロジェクトでは美祢市民の健康寿命を延伸するために、市民一人ひとりの行動変容を促す具体的な仕組みの構築を目的としています。

はじめに吉村耕一副学長があいさつし、地域貢献大学としての本学の役割とプロジェクトの概要について説明しました。

次に、曽根文夫教授が市民の健康寿命阻害要因に関する過去3年間の取組の概要と令和5年度に構築したメタボリックシンドロームの予防・改善に重点をおいた疾病危険度通知システムについて報告しました。

続いて、吉村眞理准教授が小中学生に対するがん教育の3年間の実施状況(計16校、484名)とその成果について説明しました。児童・生徒ががんを正しく理解し、がんになりにくくするための生活習慣と早期発見のためのがん検診の重要性を知り、これからの自分の行動についてことばにしたり、家族に伝えたいと考えることができたと述べました。

角田憲治准教授は高齢者を対象とした10年余りの追跡データを用い、人口寄与割合を考慮した要介護、認知症等の発生リスクから健康寿命評価尺度を開発したことについて報告しました。

また、美祢市から派遣されている大学院生2名が健康福祉学研究科での学びや研究成果について報告しました。今年度修了した大学院生は、情報の適切な利用と正しい分析、諸活動における仮説の重要性、多様な人々と連携することの大切さ等、大学院で学んだことは多かったと述べました。本大学院で学んだ市の職員が健康・福祉・教育・まちづくり等の行政にリーダーとして活躍されることが期待されます。

3年計画の本プロジェクトは今年度でひとつの区切りを迎えることになりますが、次年度以降も美祢市と本学は連携して市民の健康増進に取り組む予定です。

令和5年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会の様子1
令和5年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会の様子2
令和5年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会の様子3

2023.06.22

大学院 国際文化学研究科 藤原 椋さんがICCO(文化交流創成コーディネーター)に認定されました

大学院 国際文化学研究科2年 藤原 椋さんが、日本国際文化学会から「ICCO(文化交流創成コーディネーター)」資格を認定されました。この度大学に認定証が届き、藤原さんに認定証の授与を行いました。

「ICCO」とは、「文化の枠を超えて活躍できる人材に必要な知識と実践力を習得していることを認定する」資格で、日本国際文化学会が創設したものです。

本学は、学部・大学院ともにこの資格を取ることができます。

まず各大学で指定された科目(全部で8科目16単位)を修得したのち、学会の主催する「短期集中セミナー」(一週間程度)で、フィールドワークや討論を経たのちワークショップなどの実践を行います。

認定申請は、これらがすべて修得・実行された証明書や報告書が揃ったのちに初めて行うことができます。「ICCO(文化交流創成コーディネーター)」についての詳細は、こちらをご覧ください。

認定証を手にする大学院 国際文化学研究科2年 藤原 椋さん

2023.03.22

令和4年度 みね健幸百寿プロジェクト事業報告会

 3月17日(金)に、美祢市民会館において、令和4年度みね健幸百寿プロジェクト事業報告会が開催され、本学の教員3名(副学長 吉村耕一、看護学科 教授 曽根文夫、社会福祉学科准教授 角田憲治)が事業報告を行いました。
 美祢市では、令和3年度から地方創生推進交付金事業として「みね健幸百寿プロジェクト」を本学の支援のもとで実施しています。このプロジェクトでは美祢市民の健康寿命を延伸するために、市民一人ひとりの行動変容を促す具体的な仕組みの構築を目的としています。
 はじめに吉村副学長があいさつし、地域貢献大学としての本学の役割とプロジェクトの概要について説明しました。

吉村先生の写真

 続いて、令和4年度の取り組みとして、曽根教授が小中学生に対するがん教育の実施状況(計9校)、行動変容の支援のために作成したリーフレットや健幸バランスシートについて説明しました。角田准教授は高齢者を対象とした10年余りの追跡データを用い、美祢市の要介護化や死亡のリスク要因の分析結果を報告しました。

曽根先生の写真
会場の写真

 また、美祢市から派遣されている大学院生2名が健康福祉学研究科での学びや研究成果について報告しました。今年度修了した大学院生は、大学院で学ぶことによって論理的思考力、データの利活用能力および文書作成能力が向上し、業務に対する姿勢にも好影響があると述べました。

会場の写真

 参加された市長、市職員、市議会議員を含む美祢市の皆様方は、データに基づいた健康支援事業の重要性について理解を深められるとともに、ご自身の健康についても考える良い機会になったようでした。

2023.02.03

「地方移住をめぐる公開シンポジウム」第2弾が開催されました

 11月30日(水)、国際文化学部 文化創造学科 地域文化創造論研究室が主催したシンポジウムが開催されました。 オンライン、対面の併用で実施し、県外を含め47組のみなさまが参加されました。
 第2弾の今回は、「アーティストの移住スイッチはどこ?」というテーマのもと、第1部のプレゼンテーションでは、桑原滝弥氏(詩人)と牧野将典氏(萩焼作家)の両名にお話していただき、第2部ではパネルディスカッションを行いました。
 第1部のプレゼンテーションでは、桑原氏の詩のパフォーマンスからはじまり、牧野氏の萩焼作家になるまでの経緯、そしてなぜ山口に移住したのかについてお話していただきました。
 第2部のパネルディスカッションでは、「住んでいたら忘れてしまいがちな風土を再認識し、内、外を見つめ直すことが大切。」「アーティストの移住スイッチは、土地に呼ばれる感覚。その土地を感じて表現したいことがあるところに拠点を持つイメージ。」「オープンマインドになることが大切。」などのお話をしていただきました。
 また、参加者からの質疑応答の中では、「山口の良さを言葉で伝えるとしたらどうしたらいいのか?」「海外経験は移住スイッチと関係はあるのか?」などのたくさんの質問が飛び交いました。

桑原氏の写真
詩のパフォーマンスをしてくださる桑原 滝弥 氏(詩人)
牧野氏の写真
牧野 将典 氏(萩焼作家)
パネルディスカッションの写真
第2部 パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの写真
第2部 パネルディスカッションの様子

地方移住をめぐる公開シンポジウムが開催されました

 7月26日(火)、国際文化学部 文化創造学科 地域文化創造論研究室が主催したシンポジウムが開催されました。
 オンライン、対面の併用で実施し、合わせて約50名のみなさまが参加されました。
 「山口での新しい暮らしと生き方を考える」というテーマのもと、第1部のトークセッションでは、平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)と田口壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)の両名にお話していただき、第2部ではパネルディスカッションを行いました。
 平尾氏からは、山口県移住において、コロナ禍により新たに増えた相談についてや、相談の際に大切なこととして、理想とは違うネガティブな部分もきちんと伝えること、移住者同士の仲間づくりをしておくことなどについてお話していただきました。
 田口氏からは、ABUキャンプフィールドを通じた交流人口創出と「田舎暮らし」という内容でお話していただきました。ABUキャンプフィールドでは、地域資源を活用した学びと地域課題を融合させた様々な体験を通じて仕事や地域の魅力を知ってもらうことで、移住者の増加や将来阿武に住みたいと思う子どもが増える仕組みなども作られているとのことでした。
 トークセッションを通じて、参加者のみなさまからは、東京では1か月に何件ほど山口県への移住を考えられている方から相談があるのか?ABUキャンプフィールドを一過性ではなく定着させていく工夫はどのようなことを考えられているのか?などたくさんの質問が飛び交いました。

全体の写真

平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)

平尾 祐子氏(やまぐち暮らし東京支援センター移住コンシェルジュ)

田口 壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)

田口 壽洋氏(一般社団法人STAGE 代表理事)

第2部 パネルディスカッションの様子

第2部 パネルディスカッションの様子