2018.10.15

桜の森アカデミー認知症ケアリーダーコースで「認知症とポジショニング」を行いました

 「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。

 認知症ケアリーダーコースでは、高まる介護ニーズを踏まえて、認知症ケアを支える人材を育成します。
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 このコースの単元「Ⅴ ケアとサポート」では、認知症の方のケアとサポートを様々な方法で学びます。9月20日(木)、本学の田中マキ子副学長を講師として「認知症とポジショニング」を行いました。

 ポジショニングとは、要介護者の床ずれや筋肉の強張りを防いだり、呼吸や飲み込みを楽にするため、快適で活動しやすい姿勢を整えることです。これにより、要介護者が安心感・安楽感を得られると、ストレスによる異常行動が減少し、介護する側・される側双方の幸せにつながります。

 今回は受講生が患者役と介護者役を交互に行いながら、主に寝る姿勢のポジショニングの演習を行いました。

 認知症患者が安眠できるように寝る姿勢を整えることは、時間や場所などが分からなくなる見当識障害の悪化等、認知症の進行予防にも有効です。
 「頭部を上げて首をやや前屈させる」「お尻に高い圧がかからないように上半身を水平から30度以上起こさない」「体が下方にずれないように足の支えを置く」といったことを基本に患者役の受講生の体位を確認しながら、ずれやすい場所やサポートの仕方を学びました。ベッドに横たわる姿勢や体のねじれを整え、身体がベッドに接する面積を大きくとると圧が分散されて摩擦やずれが減少し、体へのストレスが軽くなります。


 また認知症患者は触られることや強制されることを好まないので、体位変換の際は、マットレスの下からクッションを差し込むなど、直接体に触れず姿勢を調整する間接法が効果的です。
 様々なサポート方法の中でも、多くの受講生が驚いたのは介助グローブです。表地はすべり易く、裏地はすべりにくい加工をしてあるため、体の下に簡単に手を差し込み滑らせることができ、楽にずれを解消することが可能です。「姿勢を整えてもらって体がとても楽になった」「もっと早く知っていれば家族に使えたのに」との感想が聞かれました。


 認知症患者一人ひとりの行動をできるだけ拘束せずに、自由な動きがとれるように配慮することは、人格を尊重したケアをするという点でも大切であり、認知症激化の予防にもなります。
 受講生は姿勢だけでなく、心のサポートも学ぶことが出来ました。

「明治150年若者国際シンポジウム」に本学学生が参加しました

 10月7日(日)、明治改元から150年の節目を記念し、先人たちの偉業を振り返り、その「志」や「行動力」を今に活かし、未来につなげ、さらに、これからの地方、日本、世界をリードする「志」を持った人材を育むため、現代のリーダーたち(薩長土肥の県知事:三反園鹿児島県知事・村岡山口県知事・尾崎高知県知事・山口佐賀県知事、桜井旭酒造㈱代表取締役社長)が、次世代を担う若者へ熱いメッセージとエールを送る「明治150年記念若者国際シンポジウム」が、山口ゆめ花博会場内で開催され、本学学生が多数参加しました。

 第1部のパネルディスカッションでは、本学社会福祉学部の学生が、「大学卒業後、山口県職員として、様々な福祉ニーズや課題を抱える人々を、福祉を通して支え、地域の多様な問題解決に取り組み、山口県民誰もが孤立しない社会づくりに貢献したい」と「志」を発表しました。これに対して三反園鹿児島県知事からは、「現場に行ってよく話を聞くことが大事」などと助言をいただきました。

パネルディスカッションの様子

「志」を発表する本学学生

インタビューを受ける学生

 第2部では、地方から全国・世界へ挑戦する若者を育成するため、「志」の重要性や行動力、チャレンジ精神を学び、望むべき社会について考え、その実現に向けた自分の夢や行動を検討・宣言する「やまぐち未来維新塾」において検討してきた、望むべき社会を実現するためのプランを発表するとともに、各地の若者と意見交換を行いました。本学からは、社会福祉学部の学生4人が登壇し、「人と人をつなげる」をテーマに福祉のイメージを変え、山口県を世界一、幸せな県にする取り組みを発表しました。

プランを発表する本学学生

意見交換の様子

2018.10.02

2018年度後期交換留学生をお迎えしました



 山口県立大学は世界6ヶ国8大学と学術交流協定を締結しており、毎年交換留学生の受入れ・派遣を通じて交流を行っています。
 今年度の後期留学生として、中国・カナダ・アメリカ・スペインから新たに13名の留学生を迎えました。

2018.09.20

平成30年度キャリアアップ研修「カウンセリングの理論とスキル」を開催しました

 本学では、現職者のスキルアップや職場復帰のための再教育等を目的とした専門職向けの研修を実施し、地域における教育・福祉・医療等の分野の充実を通して、県民が安心して暮らせる地域づくりを目指しています。

 9月13日(木)、「カウンセリングの理論とスキル」を開催し、県内各地の医療保健福祉機関等から看護師、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士など41名が参加しました。
 この研修では、臨床心理学の立場からカウンセリングの理論と技術について、講義及びロールプレイ等の体験学習を行い、福祉や医療の現場で役立つカウンセリングマインドの修得と技術の獲得を目指します。
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 はじめに社会福祉学部の大石由起子准教授が、現在のカウンセリングの基礎的な考え方を提唱したアメリカの臨床心理学者ロジャースの考え方に沿って講義を行いました。
 カウンセリングとは、悩みを持つクライエント(来談者)が自分の内面を語ることでこころの整理を進め、問題の解決策を自己決定できるよう対話によって支援することです。
 カウンセラーの基本的態度として「ロジャースの三条件」というものがあり、どのような話でも関心を持って聴くこと、相手の立場や考え方に即して理解をすること、そして、カウンセリング際に生じた自身の感情を意識化して受け入れ、無理して理解者であるかのように偽らず、正確な認識を行える安定した精神でいることが必要といった解説がありました。
 また、クライエントの発した「怒り」「悲しみ」などの感情表現を反復することで、無意識の中にあった思いを明確にするなどのスキルも学びました。



 続いて、臨床心理士の林典子氏と大石准教授がカウンセリングのロールプレイのデモンストレーションを行いました。カウンセラー役を大石准教授が、クライエント役を林氏が担当し、30分間の模擬カウンセリングを行ったあと、気付いたことなどをお互いにフィードバックしました。

 午後からはデモンストレーションを参考に、受講生同士でロールプレイを行い、そのあと、参加者全員で振り返りをして疑問などを共有しました。この流れをカウンセラー役とクライエント役を交替して2回行います。

 30分では終わらないペアがあったり、クライエント役の話にカウンセラー役が感情移入をして自分の気持ちが強く出てしまったというような報告があったり、受講生はカウンセリングの難しさを感じつつも、高い意欲で取り組んでいる様子がうかがえました。

 講師から、感情移入してしまうのは人として当然だとしつつも、入れ込み過ぎていないかの判断が必要であることや、カウンセリングはクライエントとの相性にも左右され得るといったアドバイスがありました。
 受講生からは 「これからは面談の際に、相手の状況を考えるなど今日の経験を活かしていきたい」「カウンセリングされる側の気持ちを知ることができ、勉強になった」などの感想がありました。

2018.09.18

桜の森アカデミー認知症ケアリーダーコースにて「認知症―その病態と予防―」を行いました

 「桜の森アカデミー」は、一般県民と学生が一緒に学びながら地域活動に貢献できる人材を育成することを目的とした共生教育の場です。

 認知症ケアリーダーコースでは、高まる介護ニーズを踏まえて、認知症ケアを支える人材を育成します。
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 9月6日(木)、内科医でもある本学栄養学科の内田耕一教授を講師として、単元「Ⅳ 認知症の予防」の講座「認知症―その病態と予防―」を行い、認知症について最新の知識と予防法の講義がありました。



 認知症とは、脳が委縮し、元は正常であった脳の知的機能が持続的に低下し、日常生活に支障をきたす状態のことです。
 例えば、加齢によって誰もが経験する物忘れが「昨晩何を食べたかを忘れる」といった部分的なものであるのに対し、認知症は「食事をしたことそのものを忘れる」など体験そのものを忘れるものであるといった説明がありました。


 そして、海外での取り組みを取り上げ、史上初めて500例もの回復が確認された最新の治療法や、介護を受ける方に寄り添ったケアについての紹介がありました。

 一部の薬は副作用で認知症を悪化させるため取捨選択が難しいことや、軽度であれば早期対策で認知機能が回復するため、筋トレや新たな趣味をもつことが重要であることなどの話がありました。

 講義の最後には、受講生から質問が出るなど、意欲的な姿がみられました。