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2023.12.26
社会福祉士として活躍する卒業生が、ソーシャルワーク実習を控えた2年生にエールを贈ってくれました。
12月14日(木)、社会福祉士養成課程の2年生が受講する、初めての実習に向けた事前指導の授業である「ソーシャルワーク実習指導I」に、社会福祉士として活躍する卒業生が特別講師として来てくれました。
3人の卒業生は、頼もしく心強い先輩であり、ソーシャルワーク実習における実習指導者です。所属する施設や社会福祉士の役割について、そして実習に対する心構えや準備について話してくれました。
講義後は、グループに分かれて、学生の質問に答えていただきました。
卒業生のお話を聞き、2~3月に実習を控えた学生たちは、実習に対する具体的なイメージが膨らみ、モチベーションが高まったようです。
卒業生の皆様、貴重なお話ありがとうございました。
2月からの実習も、よろしくお願いいたします。
2023.12.25
「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」表彰式が開催されました
12月12日(火)、「2023年度 YPU LIBRALY フォトコンテスト」表彰式が開催されました。
「"推し本"とお気に入り」というフォトコンテストのテーマに沿って、応募総数17作品の中から、審査の結果、最優秀賞1名、優秀賞2名、入選3名が選ばれました。
作品は、本学公式Instagramで紹介していますので、ぜひご覧ください。
アカウント: @ypukendai
受賞したみなさんは、「色合いを調整しながら工夫した。」「大好きな推し本で受賞することができてうれしい。ぜひみなさんに読んでほしい。」などの感想を述べていました。
2023.12.21
「言語政策から見た日本語教育の現状と課題」国際文化学部 日本語教育関連外部講師による講義 No. 9
12月13日(水)、山口県立大学にて「国際文化学部 日本語教育関連外部講師による講義 No. 9」が行われました。
講師の嶋田和子氏(アクラス日本語教育研究所代表理事)は、40年間にわたり日本語学校、大学、地域日本語教育など、日本語教育の様々な現場に関わってこられました。
2019年の「日本語教育の推進に関する法律」制定を皮切りに大きな変化の中にある日本語教育がどのようなプロセスを経て今日に至ったのか。そして今後どのように取り組んでいくべきかということを、国際文化学部2年生の学生たちにお話しいただきました。
日本語教育の揺籃期からこれまで
日本における留学生がまだ少なかった1983年、政府は「留学生10万人計画」を打ち出しました。日本語を母語としない人を対象に、日本語を教える機関である日本語学校が増えはじめ、日本語能力試験や日本語教育能力検定試験など、日本語教育が推進されていきます。
日本語学校は激動の中で成長を目指し、「留学生10万人計画」の達成にも大きく貢献しましたが、2010年の「事業仕分け」にその道を阻まれることとなりました。
ですが2011年以降も、日本語学校の数は増えています。
「みなさんに、社会にはたらきかけることの大切さを伝えたいんです。」
長い時間をかけて仲間と一緒に国やさまざまな機関に働きかけてきた嶋田先生はそう繰り返していました。
法制化へのプロセスと現状
日本語教育に関しては、ボランティアによる教室が多く体系的な教育環境が整備できていない、専門性を有するコーディネーターや日本語教師が不足している、また地方公共団体と日本語教育関係機関の連携が不十分である等の課題がありました。
言語政策を国として行っていきたい。日本語学校の社会的位置づけを、日本語教育の質を向上させたい。そのために嶋田先生らは、努力を重ねてきました。
その結果、2019年に「日本語教育の推進に関する法律」が制定され、まさに「日本語教育元年」を迎えました。
嶋田先生の、そして日本語教育の歩んできた道筋に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
日本語能力のレベルについて考えてみる
2021年、「日本語教育の参照枠」が発表されました。
これは日本語学習者を社会的存在として捉えること、言語を使って「できること」に注目すること、多様な日本語使用を尊重することを柱として考えられた、日本語教育の包括的な枠組みを示すものです。
今回は、参照枠の示す熟達度を理解するために、次のような表をもとに日本語能力のレベルを周りの人と一緒に考えてみました。
それぞれのライフスタイルにおいてどこまでのレベルが必要とされるのか、その習得を促すために何ができるか。学生たちはそれぞれ考えを深めました。
「ともに社会を担う仲間」として
講義の最後に、日本語教育の取組みについて様々な事例を紹介していただきました。
その中で嶋田先生が重要だとおっしゃっていたのは、「支援」ではなく「市民としての社会参画促進」としての日本語教育の在り方です。
「ともに社会を担う仲間」として、学び合う。
学ぶ力は本人の中にある。学習者主体の日本語教育を。
それが社会にとっても貴重な「人財づくり」になるのだそうです。
嶋田先生も制作に関わったラップ動画「やさしい せかい」を観ながら、学生たちは今日の学びをさらに深く心に刻んでいました。
「思う」だけでなく、仲間とともに活動して欲しい。
今日までの日本語教育の歩みと嶋田先生の活動をお話しいただき、国際文化学部の学生たちにとってとても貴重な学びとなったことと思います。
嶋田先生らの社会への働きかけで新しい法ができ、社会が変わりはじめ、今があります。
長い時間をかけ、対話を重ねてきたからこそ実現したことがたくさんあります。
日本語教育の未来のために、仲間とともに活動して欲しい。
嶋田先生のメッセージを受け取った学生たちが今後どのような未来を実現していくのか、とても楽しみになる90分間でした。
2023.12.21
令和5年度全学客員教授特別講義を開催しました。
令和5年12月11日(月)山口県立大学の桜圃会館にて、令和5年度全学客員教授特別講義を開催し、学生、教職員、同窓生、地域の方など200名を超える参加がありました。
全学客員教授特別講義は、広く活躍されている著名人や各分野の専門家を講師としてお招きし、通常の教育内容をさらに充実させることを目的に開催しています。今年度は、コスモエネルギーホールディングス株式会社常務執行役員CDOのルゾンカ典子氏を全学客員教授としてお迎えし、「ひとや地域のwell-beingを推進できる文系DX人材とは?」をテーマにご講義いただきました。
山口県立大学が進めている地域活性化人材育成事業(SPARC)では、「ひとや地域のwell-beingに貢献する文系DX人材の育成」を推進しています。講義ではDXについて事例をあげてご説明いただき、「自分の強みを伸ばそう」「必要なスキルを身につけよう」「知識を活用しよう」と、メッセージをいただきました。
受講者からは、「DXについて詳しく知れました。データサイエンスの面白さなどがわかりました。これからの仕事にはデータやDXが必要なのがわかりました。」「DX人材と聞くと理系を想像していましたが、文系DX人材だったため自分と照らし合わせながら考えることができました。」「難しい内容かと思っていたけれど、自分の強みやその強みが持つ可能性を知り、考えることができた。将来のキャリアを決める時、働く時に参考にしたいと思った。」などの声が寄せられました。
ルゾンカ先生、ご講義いただき誠にありがとうございました。
2023.12.20
Y&I学生交流事業「Let's go to Miyajima」
12月9日(日)Y&I学生交流事業で「Let's go to Miyajima」と題した日帰りツアーが実施されました。Y&I交流事業とは、学生が自ら企画・運営し、本学の全学生が留学生と交流できる活動です。コロナの影響で留学生と交流する機会が減少していたこともあり、「国際交流をもっと身近に感じてもらいたい!」と学生達が立ち上がり、広島・宮島へのバス旅行が企画されました。
実に4年ぶりの事業再開でしたが、今回の参加者は学生33名、留学生15名、総勢48名と大型バスが満席になるほど大人気の企画となり、厳島神社での参拝や杓子作り体験など、日本の文化にも触れながら楽しく交流することができました。
初めは緊張気味だった学生達も、宮島の自然の美しさに触れながら一日を通して交流を図り、楽しい時間を過ごしていました。本学生からは「異文化について話し合えてよかった。」という感想だけでなく、「日本の文化をうまく説明できなくて、悔しかった。」という声もあり、自国の文化を見つめなおす良い機会にもなったようです。
また今回の企画では国際文化学科だけでなく、他学科の学生も多く参加しており、国際交流への関心が高まっていると感じました。
企画した学生達は準備から当日のお世話までたいへんでしたが、よりよいものになるよう試行錯誤し、とても素晴らしい企画となりました。彼らはもちろん、参加した学生達もさまざまな交流を通してたいへん有意義な活動になりました。