ビショップス大学 国際文化学科3年 増野晃 <3号 2024年1~2月>

■授業

・BAC121-01 202401 - Introduction to Financial Accounting I

兼ねてから英語の勉強はしてきましたが、英語をツールとして新しい学問を学ぶ経験をすることが無かったので、一歩踏み出して私の専攻とは関係のない会計学の授業に挑戦しました。初級者のクラスなので特別高いレベルを求められることはありません。ですがESLではないため周りは現地や英語圏の学生がほとんどです。課題は1~2時間を要するボリュームで毎回友達と協力しながらこなしています。課題をこなす中でも、英語をあくまでも単なる媒体として、そのうえで新しいことを学べているという新しい感覚に楽しみながら勉強できています。

・ESL126-01 202401 - Oral Discourse I

秋学期に続き、英語の発音改善に集中する授業を履修しました。プレゼンテーションを通し、普段の会話の中では気付かないような日本人特有の英語のアクセントを隈なく教授が指摘してくださります。RとLの区別、THや二重母音の発声をよく指摘されるので、普段の会話も意識的に注意して発音するようにしています。

・ESL131-01 202401 - Business English

英文法や、正しい英語のメールの書き方など、授業の名前通りビジネスの場面で求められる英語を学べる授業です。架空の商品を宣伝するという課題もあり、フィードバックもいただけるので、どこをどう改善するとより説得力のある宣伝を作られるかなど、将来英語を用いて仕事に携わりたい方にはおすすめの授業です。

・ESL210W-01 202401 - Advanced Writing and Text Analysis

秋学期もライティングの授業を履修しましたが、今学期は一段階レベルを上げたライティングの授業を履修しました。クラスに6人しかいない小規模の授業で、授業中には必ず一回は発表する機会があるので、集中して質問にいつでも回答できる姿勢で受けなければいけません。さらにグループワークの時間が毎回あります。ESLですが授業はスピード感があり、ノート作成が欠かせません。なかなか手ごたえのある授業ですが、日本人だからといって手加減されていない空気感で、授業後には毎回達成感を感じています。

■授業外の生活

良い友達に恵まれ、休日も充実して過ごせています。週末には友達と隣町のカフェや映画館に行く日もありました。山口県立大学に交換留学をする友達に会い、水曜日の授業終わりにその方のアパートに行き、おしゃべりをしながら夕飯を囲むこともあります。ビショップス大学の周辺はたまに鹿やリスに遭遇するほど静かで自然に囲まれた素敵な地域です。しかし一本バスに乗るとそれなりに大きい街がありますし、バスを予約するとカナダの大都市のひとつであるモントリオールにも2時間程度で行くことができます。勉強も息抜きも全力でできる環境が備わっていて、個人的なビショップス大学のお勧めポイントです。大学内にはアイススケート場もあり、アイスホッケーの観戦もできます。最後に私のお気に入りの場所を紹介しようと思います。大学から車で20分ほど離れたNorth Hatleyという大きな湖がある町です。湖沿いには落ち着いたカフェやレストランが並び、誰でもくつろげるベンチまで用意されています。ここだけ時間がゆっくり流れるような、物語の世界に迷い込んでしまったかという様な街です。ビショップス大学に行く方は、機会があれば立ち寄ってほしいなと思います。

North Hatleyの湖で撮った写真

North Hatleyの湖で撮った写真です。寒い日が続いていたため湖の一部は凍っており、その上を歩けました。

スキーをする増野さん

今季カナダで二度目のスキーにも行きました。

■現地での支払い方法、おすすめのカードについて

カナダではカード決済が日本より普及しており、現金に触れる機会がほとんどありません。そこでこちらに来る方はカードが必要になりますが、こちらに来る前に円から外貨への交換手数料ができるだけ少ないカードを作っておくことをお勧めします。また、現金が必要となった時のために、海外ATMで現金引き落としに対応しているかどうかも確認しておくとさらに良いと思います。クレジットカードしか使えないというお店もあるため、念のためクレジットカードとデビットカードの両方を持っていくことをお勧めします。海外に来てからでは作れないカードが多いので、事前に日本で準備することが重要です。

■現地の治安について

6か月間過ごした体感では、こちらの治安は比較的良い方だと感じました。街で危険な目にあったことはありませんし、横断歩道では歩行者優先のルールが根付いているためほとんどの車は止まってくれます。図書館にPCやスマホを置いて外出する方もいます。しかし、お金を求め歩み寄ってくる方(断ればついてくることはありません)など一定数遭遇したことがあるので、油断は禁物だと感じることもあります。夜中に1人で人気のない所に頻繁に行ったりしない、外出時に貴重品は常に身に着ける、などの行動は求められますが、特別危険と感じることは少ないです。

■最後に

濃い日々を過ごしながらも、気が付けば残り二か月間を切りました。前回の号と同じ目標にはなりますが、帰りの空港で後悔が残ることの無いように最後の二か月間を過ごしたいと思います。