ビショップス大学 国際文化学科3年 増野晃 <2号 2023年11~12月>

カナダでの生活が4か月経ち、秋学期が終了しました。テスト、レポートにプレゼンテーションの用意と、日本の大学の学期末と同じような時間を過ごしました。生活面では、会話の輪から置いてきぼりになる場面が減り、前の二か月間に比べて大幅に自信を持ちながら生活できるようになりました。今回の報告書では、11月と12月の生活を紹介します。

■期末に受けた授業の内容

■ENG100 - Introduction to English Studies

この授業では、テストは中間期間にありましたが、期末はテストではなくレポート課題が提示されました。現地の大学生も受ける授業ということもあり、今学期受けた授業の中で一番負荷がかかった授業でもありました。授業内で学んだ詩や映画の表現技法などを基礎に、指定された作品から一つ選び、自らの考えを記述するという課題でした。授業内容とは関係ありませんが、課題を提出する時、教授の研究室のドアの下にある隙間に、コピーしたレポートを滑り込ませるという独特の提出方法に少し驚きました。

■ESL125- English Phonetics and Pronunciation

この授業では、最終テストとプレゼンテーション課題が提示されました。プレゼンテーション中はテストという雰囲気はなく、終始和やかな空気の中のびのびと発表できる環境でした。特に日本人生徒向けには、RとLの区別、THの発音や弱母音の発声法に重点が置かれているように感じました。テストはこれまで授業内で行った内容の確認テストといったような感じでした。

■EWP115 - English Grammar in Context

この授業では、論理的な英語エッセイを書くということを目標に、英語の初歩的な文法から理路整然としたエッセイを作るための文構造などを学びました。初歩的な文法とはいっても、コロンやセミコロンの使い方などの、今まで分かっているようで正しく使えていなかった内容も今一度確認することができました。期末は今まで提出してきたエッセイの修正版をワードファイル一つにまとめて提出するという内容でした。今期の授業の中では一番安心して受けられる授業でしたが、同時に新たな発見もある授業でした。

■FRE100 - French I

この授業の期末は、オンラインの文法、リスニングとスピーキング(録音)課題が提示されました。これまで習ってきた内容の範囲のものを中心に出題され、日々の予習復習が試されるテストです。また、この授業は対面でもオンラインでも受けられる授業なので、生活スタイルに合わせて勉強できます。

■授業外での日々の生活

■近くのスキー場でスノーボードに挑戦

Bishops大学が位置しているケベック州のシャーブルークという地域は、12月は氷点下10度を平気で下回るという、日本では体験できない寒さです。大学から車で30分ほど離れた場所に大きいスキー場があり、そこで友達6人と各々スキーやスノボを楽しみました。僕たちが悪戦苦闘している中、真横でスイスイと滑る現地の小さな子供たちの様子が印象的でした。

■夜のチャイパーティー

インドから来たAvi君の提案で、インド発祥のチャイを飲む機会がありました。インスタントではなく、生姜、スパイスとインドから輸入された茶葉を材料に、一から手作りのチャイを作ってくれて、最初に飲んだ時はそのおいしさに感動しました。それからというもの、夜に共有キッチンに行きチャイパーティーを定期的に開くようになりました。チャイのおいしさはもちろん、しっぽりとした雰囲気の中で、その日にしたことなどを共有する時間がたまらなく好きで、今日はチャイパーティーがあるから頑張ろう!と思う日もたくさんありました。作り方も教えてもらい、今では自分で作れるようになりました。帰国してからも作ろうと思います。

チャイをつくっている最中の鍋の様子です
チャイをつくっている最中の鍋の様子です
チャイを囲んで楽しんでいる様子です
チャイを囲んで楽しんでいる様子です

■友達とのお別れ

秋学期が終わると、多くの留学生が帰国します。私の友達の数名も帰国しました。バス停や空港で多くの時間を過ごした友達を見送る時間は色々な感情が押し寄せます。しかし、ドイツから来た同級生とは「またドイツか日本で会おう!」と約束し、その約束が今の原動力の一つになっています。今でもSNSを通して繋がっているため、近況を送り合ったりしています。

■冬休み期間

秋学期が終わり冬休み期間に入ると、大学では寮とセキュリティー室以外のすべての施設が閉鎖されます。そのため、冬休み期間中に一時帰国をせず残る学生は、自炊をする必要があります。一日目は、日本から届いた市販のカレールーを使って、本場のインド人がいる中日本式のカレーを作りました。とても緊張しましたが、インド人にとっても日本のカレーはとてもおいしかったようで安心しました。また同時進行でタンドリーチキンを作ってくれていて、インド本場のスパイスの風味も体験しました。思ったより大変な面もありましたが、複数の国の食文化が体験できる楽しい時間を過ごせて、とても充実した冬休み期間になりました。冬休み期間中でも、水道電気はもちろん、洗濯機ルームも通常通り稼働しています。滞在するには事前申し込みが必要なので、メールを定期的に確認しておくことをお勧めします。

一日目の夕食の様子です
一日目の夕食の様子です

■終わりに

濃い日々を過ごしながらも、あっという間の4か月間で、早くも折り返し地点に来ました。帰国時の空港で後悔の残ることが無いように、残りの4か月間もより一層大事に過ごしていこうと思います。