センター大学 国際文化学科4年 伊庭健悟 <2号 2023年11~12月>

Thanksgiving Week(11月18日~26日)

Thanksgiving Week中は全授業がお休みですが、かといって課題が全く無い訳ではありません。一週間分休みがありますが、各授業でエッセイなどの課題を出されるため、実際は休める期間があまりありません。私の場合は、この期間が終わった直後にSOC-110のプレゼンテーションが控えていたため、その準備に追われる形となり、少々大変でした。

ただ大変な事もたくさんありましたが、幸運なことに、Acting-Iを受講している現地の友達からThanksgiving Dayに家に来ないかと招待されました。ジンジャーブレッドを装飾したり、Louisvilleというケンタッキー州の都市に行ったり、彼女の親戚の家に行って、友達と一緒にThanksgiving Dayを過ごしたり、御馳走を頂いたりなど、かなり濃密な時間を過ごすことができました。彼女の親戚の方たちとお話をしたり、慣れ親しんでいないアクセントの入った英語に触れたりする良い機会にもなりました。

ホームステイ先で撮った写真
ホームステイ先で撮った写真

テスト期間前からテスト期間中

私の取っていた授業では、主に動画撮影(スキット)、テスト、エッセイ、プレゼンテーションなどが最終プロジェクトとして課されていました。以下が授業毎にまとめたものになります。

CHN-110 Fundamental Chinese-I

この授業では、各章ごとに小テストやオーラルテストがあったので、テスト期間中にテストはありませんでしたが、その代わりに中国語のみを使った「動画撮影(スキット)」を課されていました。その動画内で使う台詞は自分たちで一から考える必要があり、その台詞の作り方についても幾つか制約があったため、完成するのに少し時間が掛かりましたが、他の最終課題と比べてそこまで難しい物には感じませんでした。動画撮影はグループで行い、皆で時間を合わせて集合し、それぞれのシーンに合った場所で撮影を行い、動画編集を分担して制作すると言った形になります。

THR-117 Acting-I

自身が覚えたモノローグを教授の前で演技することが、この講義の最終プロジェクトとなります。各生徒が演技したい題材を選んで教授に事前に提出し、指定日にオーディション形式で発表すると言った形になっています。そのため、講義外で各自教室を予約して演技の練習をしたり、勉強中にリフレッシュの一環としてモノローグを覚えたりして、スムーズに台詞を言えるようにしていました。

SOC-110 Introduction of Sociology

最終プロジェクトは主にグループプレゼンテーションとテストの二つに分かれています。グループプレゼンテーションはThanksgiving Weekが終わって直ぐに行われ、その一週間後にテストが行われると言ったスケジュールになります。この講義がThanksgiving Week以降で最も手強いと感じました。勉強する内容もかなり重たく、全て復習するためにはかなり時間が掛かります。なので、休み期間中に出来る範囲で復習をしたり、プレゼンテーションの作成を早めに終わらせておいたりする必要があります。他の講義でもある程度の量の課題やプロジェクトが用意されているので、特にこの講義を取る際には、予定を予め立てておいて計画的に課題を終わらせていくことを推奨します。

IST-110 Introduction to International Studies

この講義では「Zine」という雑誌のようなものをグループで作り、それをプレゼンテーションで簡単に説明するといった内容になっています。グループで「Zine」のどのページを担当するか、どう編集を行うかなどを話し合ったり、原稿を書いたりする作業にかなりの時間を要しました。それだけではなく、その後に「Self-Evaluation」と呼ばれる、用意されたテーマに関してエッセイを書くという課題もありました。

一学期を終えて

冬休みはテスト期間が終わってから約一ヶ月あり、センタータームが1月3日から始まりました。この休み期間中は、主に友達と集まって料理をしたり、ニューヨークに行って観光したりしました。基本的にセンター大学の学生は実家に帰って過ごす人が大半で、寮に残る人は海外留学生が殆どです。そのため、大学内は学期中と全く異なり閑散としていて、それに加え食堂も閉まっているため、自分でバスなどを利用して買い物に行かなければなりません。幸いなことに近くに低料金で利用できるバスがあるため、交通費もあまりかかることなく、しかも15分ほどで着くため、かなり利便性が高いと思います。使うバスによってはセンター大学から一番近い空港に行くこともでき、しかもセンター大学のウェブサイトからも他の公共交通機関も確認できるため、留学中に行きたいところがある時は是非とも利用してみるといいと思います。

センター大学付近のダウンタウン
写真2 センター大学付近のダウンタウン

反省点として、このFall Termを振り返ってみて見つけたことが大きく二つあります。

一つ目は、このセンター大学に留学する前にどのようなことをしておくべきだったかについてです。定期報告1号でも述べたように、私はこの大学に来る前に様々な理由から英語を勉強するモチベーションがあまりありませんでした。そのため、留学生活が始まってから知っておくべき日常単語を勉強し始めたので、学生や教授が話していることを理解するのにかなり苦労しました。一通り講義が終了して分かったことは、特に人文学系の講義では、事前に世界の歴史を学んでおくことで課題に対する苦痛が軽くなるということです。勿論、配られる資料や購入した教科書などに学ぶ対象国の歴史が記載されていることはありますが、基本的に限られた時間の中で全てのことを英語で理解するのは至難の業だと思います。 もしアメリカに留学したいと考えていて、少しでも楽に読み物を読み進められるようになりたい人は、英文で書かれた世界史の教科書を読み、英語に慣れておくことをお勧めします。

少なくともSOC-110 やIST-110などの歴史に直接関連する講義を受講する場合、頻出単語を予め習得することができるので、挑戦してみる価値はあるかもしれません。

二つ目は、無理して難しい単語ばかりを習得して話そうとするのではなく、使い勝手の良い簡単な単語を覚え、何度も使って習得するように努力していった方が良いということです。Fall Term中は沢山の読み物が各講義から課されて、なるべくそれらから出てくる単語を取捨選択しつつも、逐一覚えるように努力していました。ただ、実際そういった単語を日常の会話の中で使うにしては難しく、意味がとにかく難解だったり、使い方に限りがあったりすることがあります。今後はそういった難しい単語を覚えていくことに必死にならずに出来る限り会話に役立つようなものを覚えつつ、Centre Termを迎えようと思います。

ルームメイトからのクリスマスプレゼント

ルームメイトからのクリスマスプレゼント

ニューヨークのクリスマスツリー
ニューヨークのクリスマスツリー