ビショップス大学 国際文化学科3年 木曽莉佳 <1号 2023年9~10月>

はじめに

カナダに来てから約2ヵ月が過ぎました。まだまだ慣れないことだらけですが、少しずつ順応してきているように感じます。

留学準備

ビザの申請方法などをインターネットで検索したり、昨年ビショップス大学に留学されていた先輩に教えていただいたりしながら進めていきました。助けていただいたおかげで大きな問題なく準備できたのでとても感謝しています。

3月

・ビショップス大学へ入学許可の申請

「TOEICのスコア(IP)」と「山口県立大学の成績証明書(英語)」をメールでビショップス大学に提出しました。英語での成績証明書は教務部門にお願いすると約1週間で発行してもらえます。

・MyBUの登録

県大のYPUポータルのようなサイトです。ログインに必要なメールアドレス(ユーザーネーム)とパスワードがビショップス大学から送られてきます。このサイトで履修登録や提出書類の確認をすることができます。

5月

・ビショップス大学から入学許可証受理(5日)

・パスポートのコピーをビショップス大学へメールで提出

・CAQの申請(13日)

CAQとは、ケベック州に6ヵ月以上留学する際に必要なゲベック州政府発行のケベック受入証明書のことで、サイトからオンライン申請することができます。(CAQ申請のために124カナダドルを支払いました)

Arrimaというサービスから「署名書」「パスポートのコピー」「ビショップス大学からの入学許可証」等の必要書類をアップロードしてからしばらくするとDecision Letter(決定通知)がデータとしてCAQ申請サイトに届きます。

インターネットで検索するとCAQの申請方法について日本語で解説してくれているサイトもあるので、それらを利用すると進めやすいと思います。

・寮の申請(17日)

寮の申請もオンラインで行います。どこの寮がいいのか、一人部屋と二人部屋のどちらがいいのかを考えてランク付けし、ビショップス大学に申請フォームを提出しました。

料金としては、

  • 居住管理費$65
  • 家賃前払い$1122
  • サービス料(インターネット、ランドリー等の居住設備)$63
  • アクティビティ料$50

→合計$1300

でした。

私はクレジットカードを使って一括で支払いましたが、初回$500、二回目$800というように分けて支払うこともできます。

・CAQ承認メールが届く(22日)

6月

・Study Permit(学生ビザ)申請(2日)

Study PermitもCAQと同じく申請方法について解説してくれているサイトを主に利用しました。

申請には「IMM1294(学生ビザ申請フォーム)」「CAQ」「パスポート写真」「Student Exchange Letter(入学許可証の1枚目と2枚目)」「Proof of Means of Financial Support(英文の資産証明書)」「顔写真」を提出しました。資産証明書は銀行にお願いすると英文のものを発行してもらえますが、いくつか注意点があるのでよく調べてから準備することをおすすめします。

料金としては、

  • Study Permit申請$150
  • Biometrics(指紋登録)$85

→合計$235

でした。

申請後に移民局からBiometrics Collection Letterが届きます。Biometrics Collection Letterを受け取ってから30日以内にBiometrics(指紋登録)をしない場合、Study Permitの申請を再度行わなければならなくなるので気をつけてください。

・Biometrics(指紋登録)予約(5日)

Biometrics Collection Letterが届いてから予約することができます。Biometrics(指紋登録)ができるところは東京と大阪にあります。

・大阪のカナダビザ申請センターで指紋登録&顔写真撮影(23日)

当日は「パスポート」「予約確認書」「Biometrics Collection Letter」「同意書」を持っていきました。

・Study Permit認証(25日)

7月

・飛行機のチケット購入

広島空港↔羽田空港(約3万円)、成田空港↔モントリオール空港(約30万円)の直通往復便を購入しました。

羽田空港から成田空港まではリムジンバス(3200円)を利用しました。

・ビショップス大学のFall Semester履修登録(9日)

・県大指定の海外保険に入金(19日)

8月

・SIMカード購入(6日)

月7GB/$35(税込みで約$40)のプランのものをオンラインで購入しました。

・Linen Kits購入

ビショップス大学から案内メールが届くので、Linen Kits購入希望のメールを送ることで購入できます。料金は$125+税です。枕カバー、ベッドシーツ、掛け布団カバー、ハンドタオル2枚、フェイスタオル2枚、バスタオル2枚が袋に入っており、入寮当日には部屋に置いてありました。部屋にはマットレス、枕、掛け布団が用意されています。

・モントリオール空港からビショップス大学までのバスを予約(7日)

空港から大学まではAeronavetteというシャトルバスを利用しました。空港出口付近にカウンターがあり、一緒に乗り合わせる人が全員揃うのを待ってから出発します。料金は$125.32でした。

9月(カナダ入国)

・在留届の登録

・Residential Leaseをメールで提出

寮に住むための署名書などの資料です。メールで提出しました。

・ビショップス大学指定の健康保険、寮、ミールプランの支払い

私はビショップス大学の事務でクレジットカードを使って支払いましたが、オンラインでも支払い可能だそうです。

授業

山口県立大学と比べて一学期が短いため授業のスピードが速く感じますが、どの授業の先生も質問に対して真摯に対応してくださるいい方ばかりです。

FRE100: French I

フランス語初心者向けの授業です。筆記の小テストとグループプレゼンテーションがそれぞれ2回ずつあり、期末試験もあります。教科書も問題集もフランス語で、先生も授業をフランス語と英語を混ぜながら行うため初めのころはとても戸惑いました。先生に質問したり、教科書と一緒に購入した問題集でわからないポイントをインターネットで調べたり、YouTubeにあるフランス語の解説動画を利用したりして勉強しています。

ESL110W: Intro.Eng.Acad Purpose I

英語のライティングの授業です。専門家の主張のまとめ方や引用を利用したライティングについて学びます。ライティングのテストが2回と期末試験があります。ライティングテストの後に先生が添削してくださるので、それを参考に書き直したものを提出します。課題としては、授業前に教科書の指定された箇所を読むことや、ライティングで気を付けるべきポイントに関するクイズをオンラインで解くことなどがあります。

ESL125: Eng.Phonetics&Pronunciat

英語の発音に関する授業です。英語を話す際の母音や子音の発音、強弱や抑揚について学びます。Oral Assignmentという先生が指定したキーワードを入れた文章を作成し、録音して提出するものが2回、Mid-term ReadingとFinal Readingという先生指定の英文を音読したものを録音して提出するもの、授業内で行われるOral PresentationとTestで成績が付きます。予習として教科書の指定された問題をいくつか解きます。

JSE150: Japanese Society and Culture

日本の社会や文化について学ぶ授業です。先生がテーマに沿っていくつかの参考資料や動画を提供してくださるので、それらから学んだことをサイトに投稿してディスカッションします。毎週のディスカッションに加えて、Personal Narrative Autoethnography(自身の経験が日本の文化や社会に対する見方をどのように形成してきたかについて)と Media Review(日本のメディアについての分析)の比較的短いレポートと、 Japanese Culture and Society Paperという日本の社会と文化について調べて5~7ページのレポートを作成するものもあります。

大学生活

私はMackinnonという寮に住んでいます。各階に男女共有のトイレ・バスが2つ、男性用・女性用のトイレ・バスが1つずつあり、それを寮に住む全員で共有します。夜遅くまで歌ったり騒いだり廊下を走る人がいるので寝られない日もあります。しかし、トイレ・バスの清掃は業者の方がしてくださるので自分たちで行う必要はありませんし、個人部屋は他の寮に比べて広いのではないかと思います。

個人の感じ方によるとは思いますが、より快適な寮は他にあるので、寮の申請はなるべく早く行うことをおすすめします。

木曽さんの部屋の様子1
木曽さんの部屋の様子2

食事

Meal Planに入っていれば1日に何度でも食堂を利用することができます。バイキング形式で、朝ご飯以外はメニューが毎日変わります。私のお気に入りはクッキーとお寿司(生魚は使われていない)です。

食堂の様子1
食堂の様子2
食堂の様子5

その他

学校が主催するイベントや長期休暇を利用して観光することもできます。

森のライトアップイベントの様子
友人宅での食事会(サンクスギビング)の様子
森のライトアップイベント&友人宅での食事会(サンクスギビング)
自然科学博物館
マゴグ町
モントリオールのGardens of Light
シャーブルックにある自然科学博物館&マゴグ町&モントリオールのGardens of Light

おわりに

生活環境が大きく変化したことや英語が聞き取れない・うまく話せないことに苦痛を感じる2か月でした。しかし、他の国からの留学生・日本の他大学からの留学生との交流や、だんだんと自分の生活スタイルができていくことによって落ち着いてきました。

完璧な英語でなくても伝えようとすることで理解しようとしてくれる人がたくさんいるので、私のように英語力に自信がなくても心配はいらないと思います。

残りの時間も勉強と人との交流を大切にしていこうと思います。