釜山大学校 国際文化学科4年 金光愛莉 <2号 2023年5~6月>

はじめに

6月に期末考査が終わったと同時に、留学生活も折り返し地点となりました。大学の講義と、卒業論文、就職活動をうまく両立させながらの生活はかなり大変ですが、自己管理の良い経験だと思い日々過ごしています。

今回の体験記では、主に外国人登録の手続きや各契約に関することについて紹介したいと思います。

契約・手続き等

【外国人登録】

外国人登録は、韓国に90日以上滞在する場合、到着後90日以内に入国管理局で申請しなければなりません。登録せずに韓国から出国するとビザが無効になります。私は4月に申請に行き、約1か月後の5月半ばに外国人登録証を受け取りに行きました。外国人登録証がないと不便なことが多いので、なるべく早く申請した方が良いです。申請方法は以下の2通りあります。

①個人申請

→必要書類を準備して출입국외국인청(出入国在留管理庁)に直接行き、申請をします。私はルームメイトと個人申請をしました。個人申請の場合は、訪問する前に予約しておかなければなりません。

②団体申請

→留学生を対象に行われるオリエンテーションでは、団体申請の説明を受けました。そのため周りの友人は団体で申請している人が多かったです。

申請に必要な書類等の提出など取りかかりは団体申請の方が早かったですが、最終的に外国人登録証を受け取りに行くのは個人申請の方が早かったので、私は個人申請をおすすめします。

必要なものは以下の通りです。

  • 申請書(HPから印刷して記入)
  • パスポート及びパスポートのコピー(顔写真付き最初のページ)
  • ビザのコピー
  • カラー写真
  • (3.5×4.5、白背景、6カ月以内に撮影したもの、眉と耳が分かるもの)
  • 在学証明書
  • 居住証明書
  • 手数料30,000₩

なお、在学証明書と居住証明書については、釜山大学から送られてくる書類の中にいつどこで受け取れるか等、詳しい説明が書いてあると思います。私は不安だったので、予約した際の領収書も印刷して持っていきました。

(出入国在留管理庁の住所)

부산출입국외국인청 종합민원센터(釜山出入国外国人庁総合民願センター)

https://naver.me/x0h7dSPt

→地下鉄に乗って「부산역(釜山駅)」で下車し、徒歩10分ほどで着きます。

【携帯電話の利用】

韓国に入国してから3か月間は、空港で受け取ったSIMを使用していました。しかし、1カ月6000円とかなり高かったことと、電話番号が使えないため本人確認ができないことが不便だったので、外国人登録証ができ次第、格安スマホの契約をしようと考えていました。

私は、韓国の携帯会社LGU+の알뜰폰(格安スマホ)という1カ月2500円~3000円ほどの契約をしました。一人だと不安だったのでバディについてきてもらいました。携帯会社自体は大学の周りにもたくさんありますが、外国人が契約をする場合は、直営店に行かなければなりません。直営店はソウルと釜山に一店舗ずつしかなく、釜山は以前と場所が変わっていたので新しい住所を記載しておきます。お店の方が分かりやすく説明してくださり、なんとか無事に契約することができました。

必要なものは以下の通りです。

  • 外国人登録証
  • 韓国の通帳

(直営店の住所)

https://naver.me/xM8H8Uqo

→「사상역(沙上駅)」から徒歩15分ほどの、emartという大きなショッピングモール内にあります。場所が変わっている可能性もあるので、事前に確認して行ってください。

【銀行・口座開設】

銀行に関する契約手続きに一番苦労しました。少しわかりにくいかもしれませんが何か参考になればと思います。まず、以前と異なる点が二つありました。

①学校内のハナ銀行が閉店

→以前は釜山大学の敷地内にあるNC百貨店内にハナ銀行があったようですが、コロナの影響か、閉店していました。そのため、学校内にある銀行はNH銀行のみです。(ハナ銀行のATMはあります。)先輩の留学体験談を参考に、私もハナ銀行で開設しようと思っていたため、一駅ほど先のハナ銀行まで行きました。ただ、何度か行き来したので、学校内のNH銀行で開設した方が便利だと思います。

②チェックカードは外国人登録証が必須

→チェックカードは韓国で主流のカードで、使った瞬間に口座からお金が引き落とされる即時決済用のカードです。外国人登録証がなくても作成できると聞いていたのですが、外国人登録証は必須だと言われました。口座開設は外国人登録証がなくても行うことができ、通帳も作ることができます。私は現金を早く通帳に入れてしまいたくて先に通帳のみ受け取りましたが、チェックカードがないと不便な点が多かったので、外国人登録証ができてからチェックカードと通帳をまとめて受け取る、という形でいいと思います。

また、口座開設の際に電話番号も聞かれるので、SMSが繋がる(通話可能なもの)韓国の電話番号があった方がよいです。私が口座開設を行った際には、電話番号がなかったのでバディの番号を一時的に借り、携帯の契約をしてから再び銀行に行って変更しました。

口座開設において必要なものは以下の通りです。

  • パスポート、外国人登録証の原本
  • 在学証明書
  • マイナンバーカード(日本のもの)
  • →マイナンバーカードは、書類を記入する際に番号が必要だったので、カード本体ではなく写真でも大丈夫でした。

また、学校生活が始まると、友人たちと食事に行く機会も増えてくると思います。韓国では、基本的に割り勘をその場でするのではなく、口座送金という形で行います。そのため、口座がない間は毎回学校内のNH銀行に行って送金しなければならないのでかなり面倒くさかったです。

口座送金は、基本的に銀行のアプリから行うことができます。アプリを使用するにも外国人登録証の住民番号が必要なので、とにかく外国人登録証がないと何もできないという感じでした。

ハナ銀行のアプリは以下のものがあります。하나카드(ハナカード)、하나은행(ハナ銀行)の二つがハナ銀行の一般的なアプリですが、外国人は登録できませんでした。緑の하나은행(ハナ銀行グローバル)は、外国人向けとして使われていましたが、現在は使用できないようです。そのため、現在は하나은행 HanaEZ(ハナ銀行 HanaEZ)のみ使用できます。

ハナ銀行の通帳とチェックカード
ハナ銀行のアプリ
→左の写真がハナ銀行の通帳とチェックカードです。

事前に調べていたことと違うことばかりで何度も銀行に足を運んだり、アプリがなかなか認証されず送金ができなかったりと大変でしたが、自分で調べたり電話をしたり、良い経験になりました。

大学生活

【中間考査・期末考査】

4月末に中間考査、6月末に期末考査がありました。

●中間考査

中間考査は、履修しているすべての科目で筆記試験が行われました。

●期末考査

期末考査は、「한국문화의이해(韓国文化の理解)」のみ発表の試験でした。その他は筆記試験で、基本的に中間考査と変わりありませんでした。

中間考査と期末考査を通して、韓国人学生の勉強への意欲の高さを実感しました。学校内にある図書館は予約制で、空いている席は無く、予約すらできません。学校の周りにはカフェが沢山ありますが、カフェにも空いている席が無かったり、考査期間のみ24時間営業していたり、いたるところで勉強への熱意を感じました。そんな学生たちの姿を見て、私も頑張らないとな、とやる気をもらっていました。

試験勉強の様子1
試験勉強の様子2
→試験期間中は、よくカフェに行って勉強しました。

【대동제(学祭)】

5月16日~18日に釜山大学の学祭が開催されました。16日は主にサークルの出し物が、17日と18日はアイドルや歌手を含むステージ発表が行われました。アイドルや歌手が学祭に来る、というのは韓国ならではなので、とても楽しみにしていました。17日に김범수(キムボムス)とOH MY GIRL、18日には이무진(イムジン)とstaycが来ました。18日は良い席をとるために朝の5時から並び、雨の中かっぱを着ての参戦でしたが、とても良い思い出になりました。

学祭の様子1
→今回のラインナップは過去最大とも言われており、大盛り上がりでした。

【サークル】

1学期は、PNUFという国際交流のサークルに加入しました。韓国人学生と1対1でペアになり、毎週木曜日18時から19時半の1時間半ほど交流を行います。

私は主に会話を中心とした授業を行ってもらいました。サークル終わりにはみんなで食事に行く機会が多く、韓国人はもちろんですが、いろいろな国の友人も作ることができます。

【休日】

休日は釜山の観光地に行ったり、カフェに行ったりしています。卒業論文や就職活動、大学の授業や試験と、忙しい日々ですが、休日には外に出て程よくリフレッシュしながら過ごしています。

해리단길の様子1
해리단길の様子2
→中国人の友人と海雲台にある해리단길(ヘリダンキル)という雑貨屋さんやカフェがたくさんある場所に出かけた時の写真です。かわいいお店がたくさんありました。

おわりに

韓国に来て4カ月、あっという間に1学期が終わってしまいました。初めの頃は慣れない海外の生活に毎日どきどきしながら過ごしていましたが、段々と生活にも慣れ、今ではあと半分しか残っていないことに焦りを感じています。残り半分の留学生活をより有意義に過ごすために、後期の予定をしっかり立て、一日も無駄にしないように過ごしたいです。