学長挨拶・プロフィール

地域に根ざし、未来を拓く、自分を創る

地域の未来を一緒に切り拓く"大地共創"

 このたび、山口県立大学は2018年4月から向こう6年間の第三期中期計画をまとめました。まとめる過程で、少子・高齢化や地域間格差の拡大を背景として「地方創生」が国家的課題となっていること、それに伴い本学の「地域の知の拠点」としての役割がますます重要になっていることを確認しました。そして、今まで以上に教育・研究機能を強化し、地域社会との連携を深め、「地域に不可欠な大学」へと存在感を高めようと決意を新たにしました。

 さらに、そのミッションに向かう姿勢について、本学オリジナルの言葉で「大地共創」と表現しました。私は、「大地共創」とは、大学と地域が単に連携するだけでなく、地域の将来を一緒に切り拓くこと、創り出すことであると考えています。

新たな価値を創造する"ライフ・イノベーション・リーダー"

 山口県立大学は、共学化( 1996年)に伴い、教育理念として「人間尊重の精神」「生活者の視点の重視」「地域との共生」「国際化への対応」の4点を掲げました。これらは、開学以来約60年間で培われてきた女子高等教育における美徳である「ヒューマニティ」や「生活者視点」に「国際化」という新たな視点を加え、21世紀の共学の府にふさわしく再構築されたものです。

 私は、これらの校是の具現化を推進するために、今後育成したい人財像として「ライフ・イノベーション・リーダー(Life Innovation Leader)」を掲げました。

 ライフとは、「人生」や「生活」、「生命」を意味します。イノベーションとは、日本語ではよく「技術革新」と訳されますが、本来は新しい技術を開発するだけでなく、従来のもの、仕組み、組織などを改革して、社会的に意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす活動を指す極めて広い概念です。

 ゆえにライフ・イノベーション・リーダーとは、人生や生活、生命のあり方を改革して、社会的に意義のある「新たな価値」を創造し、地域社会に大きな変化をもたらす人を指します。「新たな価値」とは、バブル期のように、物量や貨幣で表すものだけではなく、地域住民の生活の質(QOL)を高める価値ということです。

 そういう意味で、本学で育てたい人財は、"ライフ・イノベーション・リーダー"として働ける看護師、保健師、助産師、社会福祉士、精神保健福祉士、管理栄養士、教員、公務員...、そして何よりも、「地域の未来を切り拓く市民」です。"ライフ・イノベーション・リーダー"は、大地共創の先導者なのです。

学長(副理事長)加登田 惠子

学長(副理事長)
加登田 惠子

日本女子大学大学院文学研究科博士課程前期修了(社会学修士)。
平成6年山口県立大学社会福祉学部に助教授として赴任、平成15年に教授に昇任。
社会福祉学部長、附属地域共生センター所長、副学長(地域貢献担当)などを経て、平成30年4月学長就任。