慶南大学校 国際文化学科3年 井上みゆ <最終号 2023年11~12月>

○はじめに

1年間の留学を終え、この定期報告もついに最終回を迎えました。今回は、主に期末考査と김장(キムジャン)について報告しようと思います。

○期末考査

期末考査は12月末に対面で行われました。科目ごとの詳しい内容について報告します。

・한국만속과오늘의문화(韓国民族と今日の文化)

期末考査も中間考査と同様にレポート形式でした。内容も中間考査のときと同じで、今までの授業内容の要約とそこから学んだことについて書くものでした。

また、期末考査とは別に自分の好きな場所に行って自分がどんな人間かについて書くレポートがありました。私はカフェに行ったのですが、行きたかったカフェに行くこともでき、自分がどんなことを好きなのか、どんな人間なのかを考えるいい機会にもなり楽しかったです。

・대중미디어문학(大衆メディア文学)

中間考査と同様にマーク式の試験でした。中間考査の時よりも試験範囲が狭かったのですが、それでも難しかったです。個人的にはこの授業が1年間を通して最も難しかったような気がします。

また、試験とは別にレポートもありました。웹툰(Web漫画)について書くものだったのですが、レポートのテーマが難しい上に文量も多かったので大変でした。

・디지털시대의인간과문화(デジタル時代の人間と文化)

記述式の筆記試験でした。今までした課題の中で最も印象深かったものを選び、それに関連して授業でどんな概念や理論を学び、それについて課題を通してどう理解したかについて書くものでした。오픈북(オープンブック、持ち込み可の試験)の形式で、事前に内容を考えて紙に書いていったので安心して試験を受けることができました。

また、授業の中でグループ発表をしました。4人グループで授業中に学んだことを使ってゲームを分析し、その内容を発表するというものでした。韓国に来て初めてのグループ発表かつ、自分はほとんどゲームをしない方なので不安でしたが、チームメイトの方たちも優しくて無事に終えることができました。

・중국의이해(中国の理解)

中間考査と同様に筆記試験でした。今回は、中間考査の時よりも範囲が広くて勉強するのが大変でした。また、韓国語では中国語の固有名詞を中国語の発音のまま読むので、同じものでも日本語と韓国語では全く違ってそれを覚えるのが大変でした。

また、期末考査とは別にレポートもありました。中国に関するキーワードをひとつ選び、それに対する自分の意見を書くものでした。文量も多くなく、テーマが自由だったので比較的書きやすかったです。

・영어스피킹(英語スピーキング)

中間考査と同様にスピーキングのテストでした。テストの際に出る質問とその答えを授業中に事前に考えたので、安心してテストを受けることができました。

久しぶりに英語の勉強をしましたが、思っていたよりもできなくなっていてこの授業がいい練習になりました。課題もほとんどなく、先生も優しい方なので比較的気軽に受けられる授業だと思います。

○김장(キムジャン)

韓国では、김장(キムジャン)といって12月頃に1年分のキムチを漬ける行事を行います。いつもお世話になっている先生が招待してくださり、キムジャンを体験させていただきました。1年間分のキムチを1回で漬けるそうでとても量が多かったです。白菜だけでも120kgありました。キムチを作る過程を目の前で見るのは初めてだったので、不思議で面白かったです。力仕事が多く大変でした。出来たてのキムチは보쌈(茹でた豚肉)と一緒に食べました。材料にこだわっている分、市販のキムチよりも美味しく、苦労した後に食べるキムチは格別でした。また、出来上がったキムチは1年間を通して食べることができるように、キムチ専用の冷蔵庫に入れて一定の温度で保存するそうです。日本では経験することのできない貴重な体験をすることができました。

キムジャンの様子
↑キムジャンの様子

○帰国について

帰国するにあたって、荷物の整理・郵送、携帯電話の解約などを行いました。荷物は、韓国に来る時に持ってきたキャリーケース2個に入れて、しばらく使わないものはダンボールで船便郵送しました。大学近くの郵便局で送ったのですが、私の場合12kgで送料が43000ウォンかかりました。また、携帯解約は月払いの分と解約金を合わせて69000ウォンほどかかりました。

また、期末考査が終わってから帰国まで少し時間があったので、友人と釜山にホカンスに行ってきました。最後にゆっくりと友人たちと遊ぶことができたのでよかったです。

釜山で食べた貝焼き
↑釜山で食べた貝焼き
泊まったホテルの屋上で撮った写真
↑泊まったホテルの屋上で撮った写真

○1年間を振り返って

ついこの前韓国に来たような気がしますが、気づけば1年が過ぎ交換留学も終わりを迎えました。留学に行く前は、自分が海外で1年間生きていけるのか不安でいっぱいでしたが、今振り返ってみると充実した留学生活を送ることができたのではないかと思います。無事にTOPIK6級も取得することができ、1年間海外で生活しきったという自信をつけることができました。辛い時もありましたが、今思えばその経験があってこそ成長することができたと思います。交換留学に挑戦してよかったです。

○最後に

困った時、辛い時助けてくださった先生方や韓国の友人たち、一緒に留学している日本の友人、留学に送り出してくれた両親、留学に関わってくださった全ての皆様に感謝します。ありがとうございました。