慶南大学校 国際文化学科3年 井上みゆ <1号 2023年3~4月>

【はじめに】

2月末に韓国に来てから早くも2か月が経ちました。留学に行く前は、言語面や生活面など多くの不安がありましたが、今は周りの人に助けてもらいながら楽しい毎日を過ごしています。韓国では、病院などを除いてはマスクを着用しなくてもよいことになっていて、マスクをしていない人も多くみられます。

寮の屋上からの景色
寮の屋上からの景色

【事前準備について】

まず、交換留学の選考結果発表から留学に行くまでの流れを大まかに説明すると下のようになります。

8月末: 交換留学の選考結果発表 → 9月末: 留学先から交換留学申請の書類が届く → 12月末まで: 留学先に必要書類を提出する → 2月末: 韓国出発

12月末までに留学先に提出する書類としては、出国届や参加同意書の他、アポスティーユや肺結核検査結果など大学外の機関に行く必要がある資料もあるので、どの資料をどのように取得するのかを早めに調べて動き始めることをおすすめします。

書類関係の他には、アパートの契約内容変更や留学ビザの取得、simカードの契約、クレジットカードの作成、生活用品の新調などを行いました。ビザは自分の戸籍の所在地によって申請場所が違います。また機関ごとに申請時間が異なる場合や、代理申請の可・不可があるので、事前に調べていくといいと思います。私は福岡で取得したのですが、1週間程度で発行できました。韓国ではカード決済がほとんどなので、クレジットカードを作っていくと便利です。現地でも現金が引き出せるように、キャッシング機能がついているものがおすすめです。また、カードの不具合等が起きる可能性があるので、複数枚あると安心です。

生活用品のほとんどは韓国現地でも買うことができます。一つ注意なのが、韓国は日本と電圧が違うので、日本で使っている充電器やヘアアイロンを韓国でもそのまま使いたい場合は電圧変換機が必要です。電圧変換機にはCタイプとSEタイプがあるのですが、Cタイプは緩くて使えないことが多いので、SEタイプを複数個持っていくのがおすすめです。

【初期費用について】

初期費用としては、留学に行く前に学校指定の保険(約140000円)、飛行機代(約14000円)、アポスティーユ私署証書認証代(約10000円)、肺結核検査費用(約7000円)、simカード(約12000円/2か月分)、留学先に送る荷物の郵送代(約4000円)などがかかりました。

韓国には飛行機で福岡空港から金海空港まで行き、金海空港からは留学先の大学が用意してくれたコールタクシーで寮まで向かいました。韓国に着いてからは、寮費(約66000円/前期分)、布団代(約5800円)、外国人登録費(約3000円)などがかかりました。現金は15万円程度持っていき、空港に換金所があったのでそこで換金しました。

【授業について】

慶南大学校では、基本的に1授業につき3単位の週2回(75分)です。最低12単位取らなければならないのですが、前期は授業についていけるのか不安だったので、4授業(12単位)履修することにしました。どの授業を履修するかは韓国に来る前にほとんど決めますが、現地での修正も可能です。現在は新型コロナウイルスの関係もあり、対面とオンデマンドの半々で行われています。

4月末に中間テストもあったので、それも含めて前期に履修している科目について詳しく書いていきたいと思います。

・韓国語文法中級(留学生専用)

韓国語文法中級、韓国語会話中級、韓国語読み書き中級は同じ先生が担当していて、同じ教科書を使っているので、つながっているところも多いです。先生がゆっくり授業を進めてくれるので、授業についていけないということはありません。

文法の授業はオンデマンドで説明を聞いて、対面の授業でその文法を使う練習をするという流れで行われています。

中間考査は筆記試験で、講義の内容を理解していれば十分に解くことができる問題でした。

・韓国語会話中級(留学生専用)

会話の授業は、オンデマンドで会話例をもとに文法を勉強し、対面の授業で事前に作った会話文を発表するという形式で行われています。

中間試験は先生の前で会話をする形式で行われ、ペアで会話をするものと一人で話すものがありました。話す内容は授業でしたもので、その場でくじ引きをして決めました。先生の前で話すのは緊張しましたが、無事に終わったのでよかったです。

・韓国語読み書き中級(留学生専用)

読み書きの授業では主にオンデマンドで書き、対面で読みを勉強しています。オンデマンドでは毎回作文の課題が出ます。

中間試験は筆記試験で、作文を書く問題もいくつかありました。作文の内容は授業中にしたものとほとんど同じだったので、講義内容を理解していれば解けるものだったと思います。

・日本人の生活と文化(共通科目)

この授業はどの学部の人も受講できる共通科目で、韓国人の学生と一緒に受ける授業です。韓国人の学生が日本のことをどのように学んでいるのかを知りたくて履修しました。韓国人の学生と一緒に受けるので、授業についていけるか不安でしたが、日本に関する内容なので知っている言葉が多く、なんとかついていけています。日本のことを韓国語で勉強するのは不思議な感じがしますが面白いです。

中間試験は筆記試験で、一問一答形式の問題と記述式の問題がありました。事前に勉強していたので、全問回答することができ安心しました。

前期の時間割
前期の時間割

【普段の生活】

普段は友人たちとご飯を食べに行ったり、カフェに行ったりすることが多いです。韓国は日本に比べるとカフェがとても多くて、チェーン店だけではなく個人経営のカフェも多いです。どのカフェも雰囲気が違ってかわいいのでとても楽しいです。

友人たちと釜山やコジェ島にも遊びに行きました。コジェ島は慶南大学からバスで2時間くらいのところにある島です。友人たちがカフェやおいしいお店などを紹介してくれてとても楽しい時間を過ごすことができました。

釜山の海で撮った写真
釜山の海で撮った写真

【まとめ】

留学に行く前は留学準備と期末テストに追われて不安しかなかったのですが、2か月経った今では一緒に留学している又多さんや、韓国人の友人たちに助けてもらいながら楽しく過ごしています。また、日本にいる時は韓国語で話す機会がほとんどなかったのですが、韓国に来て友人たちと韓国語で話すようになり、話す力が伸びたような気がします。残りの留学生活も悔いのないように1日1日を大切に過ごしていきたいです。