慶南大学校 国際文化学科3年 桶屋真帆 <2号 2019年5~6月>

はじめに

 夏休みが始まり、留学生活も残り半分になりました。今回は韓国の大学生活について紹介します。

試験について

 韓国では1学期に中間テストと期末テストがあります。日本では基本的に試験の1週間前から試験期間に入るイメージがありますが、韓国では2週間前から試験を意識している人が多く、図書館の席はほとんど全部埋まり、近くにあるカフェに行くと試験勉強していル学生で席が全部埋まっていました。また1週間前から図書館や学科の部屋(과방)が24時間開放され、夜中の3時まで学内で勉強する人も少なくありません。
 そして何より驚いたのが、大学全体で学生を応援する姿勢です。中間試験の試験週間中に授業に向かうため学内を歩いていると、学生らしき人から「試験頑張ってください」と言われ、お菓子の詰め合わせを渡されたことがありました。学生会が「試験勉強頑張れ!」というメッセージをつけて学生にお菓子を配っていたのです。学科ごとに、試験勉強の間食としてハンバーガーなどを配ったりもしていました。また図書館や外で集中して勉強できるように、寮の門限時間も遅くなるなどの配慮がされます。
 友人同士で「勉強頑張れ!!」とコンビニなどで利用できる栄養ドリンクやチョコレートの引換券を贈り合ったりして、みんなでテストを頑張ろうという雰囲気でした。

学祭について

 慶南大学校では5月20日から22日までの3日間、学園祭が開かれました。各学科やサークルで演劇をしたり、出し物をしたり、お店を出したりと日本の学園祭とは少し違った雰囲気に感じました。そして韓国の学園祭では芸能人を呼んでライブをすることが多く、1日目はヒョナ、2日目はキムハオン、3日目はエイリーが来ました。3人共とても人気があるので、前の方で見ようと4時間前から待機して近くで見ることができました。
 3日目は慶南大学校の日語教育学科が出し物として縁日をしていて、その中に浴衣の体験コーナーがあり、私は着付けの手伝いをしました。浴衣を着て綺麗だと喜んでくれる学生を見て私も嬉しかったです。
 また縁日の中で、日本語教育学科の学生が、お客さんが入ってくるなり大きな声で「いらっしゃいませ~!!」と叫び、私に「これが日本の文化だよね?」と言ったのが面白かったです。留学を通じて外から見た日本を知れたような気がしました。

放課後や空きコマの過ごし方

 放課後や空きコマは基本的にカフェに行ったり、友人の家に行ったりして過ごすことが多いです。韓国にはカフェがとても多く、毎回新しいカフェに行って友人と過ごす時間がとても楽しいです。私自身カフェでお茶をしながらゆっくり時間を過ごすのが好きなため、韓国のカフェ文化が合っているように感じます。また外食をすることも多く、大学の下にあるデッコリの飲食店を留学中に全制覇するのが私の後期の目標です。


デッコリにある日本風居酒屋のメニュー表

行きつけのカフェ

最後に

 韓国に留学して前期が本当にあっという間に終わってしまいました。時間が経つのがとても早く、後期はこれ以上に早く過ぎていってしまうのだろうなと思います。今の一瞬一瞬を大切にしていきたいと思います。