ビショップス大学 国際文化学科3年 申桃子 <最終号 2023年5~6月>

はじめに

帰国して約2週間が経ちました。カナダ・ビショップス大学での8か月間を振り返っていきます。

授業の振り返り

私はfall semesterで英語第二言語学生向けのESLの授業を3つと現地の学生と同じ授業を1つ、winter semesterではESLの授業を1つと通常授業を3つ取りました。最初の学期は自分の英語力を考慮してESLを多く取り入れ、海外での授業形態に慣れるようにしました。それぞれの授業で予習復習を計画的に行うことで、良い成績を残すことが出来たと思います。次の学期ではESLの授業を減らし、現地の学生と同じ授業を多く取りました。前学期でこなせていた予習復習が追い付かなくなり、授業についていけないことも多くとても大変でした。現地の学生と同じ授業では予習復習や課題を完璧にこなすことは難しいため、それぞれの授業の予習や課題の中で優先順位を付けて、優先すべきものだけをこなすようにしていました。また授業で学んだものをすべて吸収することは難しかったので、中間テストや期末テストに向けた勉強を行い、効率的に対策をしていました。

寮・食事

ビショップス大学は寮選びで留学生活が大きく変わると感じました。4人でキッチンやシャワールームをシェアするPatersonに住む学生はMeal planに加入するかしないかを選ぶことができ、加入しない場合は自分で食事を作ることになります。しかし、その他の寮に住む学生は必ずMeal planに加入しなければならず、学内の食堂で他の学生と食事を共にします。Meal planに加入すれば自分の好きな時間帯に食事をすることができ、買い物に行ったり料理をしたりする必要がありません。私はNew Residenceに住んでおり、食事も毎回食堂でとっていました。食堂に行くと必ず誰かに会うことができ、社交の場になるのですが、友人と話し過ぎて勉強の時間がなくなってしまったり、急に遊びに誘われて計画が崩れたりと、自分の思い通りに一日を過ごせない日も多々ありました。毎日最低2回は食堂を利用していたので、そのようなことが頻繁に起こります。友達を作り、英語を話す機会としてはとても良いのですが、食事を一人で楽しみたい人やマイペースな人、自分の時間を大切にしたい人や社交的でない人にとっては少し大変かなと思いました。ただ、ここでしか築けない交友関係も築くことができるため、そういった点ではとても良い環境だったと思います。

学生交流

ビショップス大学では様々なイベントが毎週のように開催されており、留学生向けのイベントも多く開催されていました。私は毎回イベントに参加する事はできませんでしたが、なるべく参加するように心がけていました。最初の方は参加することに勇気が必要で、少しだけ顔を出したり友達と一緒に参加したりしていました。イベントに参加し続けることで次第に顔見知りが増え、交友関係も広げることができ、留学の後半ではイベントに参加する事がとても心地よいものとなりました。

おわりに

8か月の留学生活を振り返ってみると、前半の4か月は慣れない生活で精神的にとても大変でした。私はその中で1日の振り返りと1か月の振り返り、睡眠時間の確保を徹底して行うようにしていました。後半の4か月は留学生活に慣れてきましたが、授業の予習復習や友人との時間、自分の時間、英語の勉強、就活、中間・期末試験、課題、帰国準備、イベントなどやるべきことが多く、1日1日がとても速く過ぎ去っていきました。特に最後の2か月間はあっという間でした。

ビショップス大学で出会った友人に助けられながら充実した留学生活を過ごすことができ、友人にはとても感謝しています。またビショップス大学の先生や学生、現地の方々もとてもやさしくカナダに留学して本当に良かったと感じています。ビショップス大学でしか経験できないことが沢山あり、様々なことを学びました。またここでしか築けない交友関係も築くことができ、その中で多くの価値観を知り、自分の視野も広げることができました。留学をさせてくれた両親にはとても感謝しています。8か月という短い時間でしたがここで得たことを忘れずに、今後も頑張っていこうと思います。

冬のNorton
冬のNorton
寿司が出た日の食堂の様子
寿司が出た日の食堂の様子
Nortonから見た景色
Nortonから見た景色