ビショップス大学 国際文化学科3年 小方凜<2号 2022年11~12月>

 カナダでの生活も半分が過ぎました。最近は最高気温が常に0℃を下回っていますが、カナダでの暮らしや授業にもだいぶん慣れてきました。今回の体験記では最終試験とカナダでの日常を綴っていきます。

最終試験

 最終試験は授業によって形態が異なります。私は筆記試験が1つ、実技試験が1つ、レポートが2つでした。

ESL210 Advanced Writing and Text Analysis
 この授業では、1ヶ月に2つのレポートを提出しなければなりませんでした。最終試験では、今まで取り組んだレポートを先生のアドバイスに沿って総括したものを提出しました。英語による引用や参考文献の書き方を学ぶ良い機会になりました。

ESL127 Oral Discourse II
 この授業では最終試験はありませんでしたが、月に2回ほど短いプレゼンテーションを行う必要がありました。

FRE100 French I
 3カ月で学んだ文法の範囲の筆記試験を受けました。試験時間は二時間ですが、選択問題式ではなかったので、試験時間ギリギリまで問題に取り組みました。範囲がとても広いので、毎回の予習復習を欠かさずに行う必要があります。

MUS101 Rock101
 筆記試験と実技試験を受けました。筆記試験では、授業で学んできたロックンロールの歴史やバンド、アーティストのプロフィールに関する問題、また有名な20曲のイントロクイズが出題されました。実技試験では、ビートルズの"Let It Be"をアレンジし、アコースティックギターで演奏しました。先生とのマンツーマンではなく、公開型試験として行われたのでとても緊張しました。

カナダでの日常

 平日は授業終わりに友達やルームメイトと部屋で映画を見たり、同じ寮に住む友達とビリヤードをして過ごしています。また、ルームメイトの母語がフランス語なのでフランス語の授業に向けて勉強を教えてもらう事もあります。

日常の写真
(ルームメイトや友達と日本のアニメを見ています)

 コロンビア人の友人(右)は、日本語を少し理解できるようで驚きました。彼女は、日本語以外にも、韓国語や英語も流暢に話すことができます。日本語はアニメを教材として独学で習得している最中だそうです。私は第三言語の習得方法に関心があるので、とても参考になりました。ビショップス大学に通う留学生は、第三言語、第四言語を習得している学生が多いので、今後ぜひ、友人たちから独自の学習方法についてのアイデアを教えてもらおうと思っています。

クリスマスの写真
(冬休みに留学中の友達とクリスマスパーティーを開きました)

 カナダで行われるパーティーは、私が今まで日本で体験してきたパーティーとは異なり、とても賑やかです。音楽が流れると、みんな踊り始めたり、歌い始めたりします。最近は、彼らと同様に思い切りパーティーを楽しめるようになりました。カルチャーショックを乗り越え、新たな自分と出会えたと思える瞬間でした。

 休日は映画を見に行ったり、少し遠出をしてバスでモントリオールへ買い物に行ったり、観光をしたりして過ごしていきます。シャーブルックにあるお店は、基本的にフランス語で対応されることが多いです。初めはとても戸惑いましたが、「フランス語を話せない」と伝えると、直ちに英語に切り替えて対応してくれることがほとんどです。また、映画もフランス語吹き替えが主流なので、内容の理解に追いつかないこともあります。少し、億劫に感じる事もありますが、ビショップス大学には英語を学びながら同時にフランス語も勉強できる機関が、設けられているので、より良い生活を送るため、そして自分自身の視野を広げるためにも、引き続きWinter semesterでフランス語のクラスを履修したいと思います。

ノートルダム大聖堂の写真
(ノートルダム大聖堂)

 また大型連休にはバスで10時間かけてニューヨークへ遊びに行きました。ニューヨークでの移動手段は主に地下鉄を利用しました。10分おきに列車が来るので、気軽に観光することができます。
 シャーブルックとは街並みがまるで違います。フランス語で表記された看板やお店がないのでとても新鮮でした。幼い頃から憧れを抱いていたタイムズスクエアや自由の女神像などの名所を訪れることができ、とても感動しました。一方で、ホームレスや物乞いに遭遇する機会が大変多く、初めて大都市が抱える問題に直面したように思います。今まで目を背けてしまっていた課題について、しっかり理解を深めたいと思うきっかけになりました。

オペラ座の怪人の写真
(ブロードウェイで憧れのオペラ座の怪人)

 二時間半という長丁場でしたが、全ての演出に心が震え、最後には人生で初めてスタンディングオベーションで感動を表現してしまいました。改めて、芸術や音楽に、国境はないことを痛感しました。

自由の女神の写真
(自由の女神像)

想像よりも小さくて少し残念でした。

最後に

 カナダでの生活も残り半分となりました。ルームメイトのいる生活、自炊生活、英語で行われる授業にも大分慣れてきました。また、すれ違った際に、挨拶ができる友達も増え、とても充実した日々を過ごしています。今後も引き続き、英語とフランス語に積極的に触れ、語学力を伸ばしていきたいです。また次号でお会いしましょう。À bientôt!!

クリスマスツリーの写真