ビショップス大学 国際文化学科3年 申桃子 <2号 2022年11~12月>

はじめに

 カナダに来て4か月が経ちました。カナダで初めてクリスマスやお正月を過ごし、素敵な経験を沢山することができました。マイナスを下回る日もあれば、上回る日もあり、自分が想像していたよりは寒くない快適な冬を過ごしています。12月末にFinal Examがあり、成績がすでに出ているものもあります。今回はFinal Examと冬季休暇の過ごし方についてまとめていきたいと思います。

Final Exam

 私がとった授業は全てFinal Examがありませんでした。Final Examが無い分、日々の課題や中間テスト、プレゼンテーション、レポート、小テストがあり、授業内で評価されるものが多かったです。自分が取りたい科目によって成績のつけ方が変わってくるので、コース選択をする際にどの形式の成績のつけ方なのかも把握し、自分に合ったものを検討するのも良いと思います。

ESL211: Adv Communicative Skills I・II
 この授業は今学期取った授業の中で一番良かった授業です。学生の数は5人とかなり少人数の授業でしたが、集中して授業を受けることができ、発言しなければならない場面も多かったため、とても自分のためになる授業でした。また、プレゼンテーションの方法やリーディングの勉強だけではなく、時制やライティング、発音などについても指導が行われ、学ぶことがとても多かったです。
 この授業では、小テスト6つ(30%)、プレゼンテーション4つ(40%)、ライティングの課題4つ(20%)、授業参加(10%)で成績が評価されました。毎週2章分(1章15~25ページ)の物語を読み、2週間後にその物語についての小テストが行われました。プレゼンテーションの方法については他の授業でも学びましたが、その授業に比べると、この授業はあまりプレゼンの採点に厳しくなかった気がします。英語が流ちょうに話せるかどうかより、授業で学んだことを実際のプレゼンで取り入れられるかどうかが主に評価されました。
 ライティングの課題では今までに学んだ単語を使いながら、提示されたテーマに従って文章を書くことが求められました。文法を気にしながら書くというよりかは、決められた時間内にひたすら文章を書くという感じでした。

ENG100: Introduction to English Studies
 この授業は詩や小説、映画、コマーシャルなどを分析し、一つ一つの表現が何を示しているのかについてデスカッションを行いながら学ぶ授業でした。授業内のスライドや教科書だけでは授業内容を把握することができず、授業内の教授の発言が聞き取れないと、授業内容を理解し、授業についていくのは大変だと感じました。履修者は約90人と比較的大きなクラスで、現地の一年生の履修者が多かったです。
 この授業は毎週の課題(20%)、中間テスト(20%)、エッセイ2つ(50%)授業参加(10%)で成績が付きます。最初は授業の予習や課題をこなすのに精一杯でしたが、後半になるにつれて慣れていき、負担に感じることが少なくなりました。中間テストでは事前にテスト内容が教えられ、その問題に対する自分の意見を論述する形式でした。中間テストは主に詩や小説についての問題でした。エッセイについては授業内で書き方について教えてくれるので、授業で学んだ形式に沿ってエッセイを書きました。ひとつは詩や小説について、もうひとつは映画やコマーシャルについて書くことを求められました。どちらとも750wordsと比較的短めなエッセイです。

ESL127: Oral Discourse II
 この授業は、比較的授業内容が易しく、とにかくプレゼンテーションとグループワークを行う授業でした。授業内で発言しなければならない場面が多く、スピーキングの練習になったと思います。また、発音の練習する時間もあるので、発音やスピーキング力を高めたい人にはお勧めの授業です。履修者は9人でかなり少人数の授業でした。
 成績は、プレゼン5つ(75%)、小テスト2つ(15%)、授業参加(10%)で評価されます。ほとんどプレゼンテーションの評価で成績がつけられるので、毎回事前準備・練習をしておく必要があります。
 私がプレゼンをするにあたって心がけていた点は、毎回1つだけ目標を決めることです。プレゼン1回目はゆっくり話すことを目標に、プレゼン2回目は初め・終わりの挨拶を完璧にすることを目標に、3回目は発音を意識することを目標にするなど、毎回異なる目標を立て、それらを意識しながら練習・プレゼンを行いました。

冬期休暇

 Final Examが終わると、休暇に入りますが、大学が完全に閉まるのは12月24日から1月8日までの2週間ほどになります。大学が閉まっている2週間は基本的に寮に住むことはできませんが、留学生や実家に帰らない学生は申請をすれば、休暇中も寮に滞在することができます。食堂も閉まってしまうので、休暇中の食事は自分で用意しなければなりません。  12月24日は大学内で行われたクリスマス会に参加しました。今まで話したことのなかった人とも交流することができ、とても楽しかったです。12月31日の大みそかには寮に滞在している留学生の友人と料理を持ち寄り、ゲームやお話をするなどして過ごしました。年越し前には皆でそばを食べました。カウントダウンの際にはみんなで外に出て花火を見る予定でしたが、あいにくの雨で見ることができず、カウントダウンだけになりました。海外で初めて過ごす正月はとても楽しく、沢山の人々と交流することができたため、とても良い経験となりました。  休暇中は旅行に出かけるのではなく、友人とPatersonに集まって料理を作ったり、映画を見たり、ゲームをしたり、ビリヤードをしたりなどゆったりとした日々を過ごしました。

ケベックシティーの写真
ケベックシティー
クリスマス会の写真
クリスマス会の写真

クリスマス会

大晦日の写真
そばの写真

大晦日
年越しそばをみんなに作りました。

大学の写真
1月 大学の様子

おわり

 留学生活の半分が過ぎてしまいました。この4か月はとても短く感じましたが、振り返ってみると、毎日新しいことに出会い、様々なことを経験し、とても充実した4か月だったと思います。楽しいことと同時にうまくいかないこともありますが、自分の目的・目標を忘れずに、留学に行かせてくれた両親に感謝をしながら毎日勉学に励んでいきたいと思います。