ビショップス大学(2017年度日本語TA)国際文化学科3年 小荷子那実<3号 2018年1~2月>

はじめに

 ここでの生活にも慣れ、日々多くのことを学んでいます。カナダの冬はまだまだ寒く、毎日が雪に囲まれた生活ですが、カナダでしかできない体験がたくさんでき、たくさんの人と関わり「やっぱりカナダに来てよかった」と何度も感じています。

日本語TAとしての活動

 授業内容は特に変わってはいませんが、冬学期になりどのクラスでも日本語の使用頻度が増し、日本語を教えるという楽しさを日々感じています。1年生のクラスでは『げんきⅠ』、2年生のクラスでは『げんきⅡ』を使用しています。また3年生のクラスでは『西の魔女が死んだ』を読み、日本語の読解力を身に着けています。これは、日本語能力試験(JLPT)の対策となります。さらに、高度な日本語文法を身に着けることで、やはり学生の日本語の使用頻度が増え、喜びを感じます。また、食堂や廊下ですれ違った際に、日本語で話しかけてくれる機会も多くなりました。
 学生たちはこの2月、3月中に冬学期の中間試験を終えました。中間試験の採点をし、学生についてさらに深く理解できました。この結果を踏まえて、これから期末試験に向けた学習会を開こうと考えています。学生たちが文法や漢字について理解が深まり、期末試験期間中にスムーズに勉強が進むことや日本語を学ぶことへの更なる関心を高めることを目標に自分なりに成長し、奮闘しようと思います。

春休み(Reading week)

 ビショップス大学では、3月の頭にReading weekと呼ばれる約1週間の休暇期間があります。私はこのReading weekの後半、合唱サークルの合宿に参加しました。セントジェーンに宿泊し、合唱の練習をしながらウィンタースポーツをし、カナダの冬を十分に満喫することができました。また合宿の最後にはコンサートを開催しました。今回のコンサートの1曲に「乾杯」というフレーズがあり、観客の皆様や歌い手がグラスを持って歌いながら一緒に乾杯をしました。とても楽しい思い出となりました。写真は合宿の様子です。

カナダの文化体験(シュガーシャック)

 カナダはメープルシロップがとても美味しいことで有名です。お土産屋さんには必ずと言っていいほどメープルシロップが置いてあります。メープルシロップはメープルの木から抽出された樹液を煮詰めて濃縮したものだそうです。カナダでは冬の間、シュガーシャックという文化を体験することができます。メープルシロップを温めて雪の上に垂らし、雪の上で甘いメープルシロップが自然の寒さで凍り、それを棒に巻きつけて食べます。食感などは日本の水飴に似ていますが、その甘さは自然からできた甘みだけあり、とても美味しかったです。私は合唱の合宿期間内などにシュガーシャックを体験することができました。雪が残っている間に是非行ってみてください。

大学生活

 大学の学生寮で8ヶ月間生活しています。部屋の構成は様々で、私は一人部屋に住んでいますが、手洗いとシャワールームはボグメイトと共有しています(手洗い、シャワールーム越しに部屋がある構成)。ボグメイトが静かな学生ということもあり、とても快適に過ごしています。部屋には家具が元から設置してあり、ベッドや本棚、タンス(2つ)、机、椅子、クローゼットなどがあります。暖房も設置してあるので寒い冬でも安心です。
 食事は食堂で済ませ、洗濯は各建物の地下にある洗濯機や乾燥機を利用しています。洗濯機と乾燥機を使用するのにはそれぞれ1回1.5ドルほどかかります。これは、毎回IDカードで払います。Residence officeやキャンパス内(図書館など)に設置されている機械でお金を入れることができます。
 日本からの荷物はキャンパス内の郵便局で受け取れます。日本語TAは特にビショップス大学からの小切手の受取に利用します。自分のポスト(最初に鍵をもらいます)や、大学のホームページにある自分のWeb mail boxで確認することができます。  よければ生活情報として、役立ててください。

おわりに

 カナダでの生活も徐々に終盤に近づいており、少し悲しい気もします。良い結果でここでの生活を終えることができるように、まだまだ成長していきたいと思います。