センター大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 亀山琴美 <2号 2018年11~12月>


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はじめに

 留学生活も気づけば折り返し地点となりました。時間の早さに驚くとともに、充実した時間を過ごせていることを実感します。今回は、Thanks giving break、Hell week、期末試験、冬休みについて報告します。

同じ寮に住んでいたアメリカ人の友人は違う大学に転入、また留学生の友人もイギリスへと帰ってしまったため、私にとっては別れの季節でもありました。

Thanks giving break

 Thanks givingとは元々は宗教的な意味のある行事だそうですが、今では日本のお正月のように親戚が全員集まり、ターキー(七面鳥)やマッシュポテト、パイなどの伝統料理をおなか一杯になるまで食べる家族団欒の日と認識している人が多いようです。11月21日から25日までThanks giving breakがあり、アメリカ人の友人は皆1週間以上前から実家に帰れるのをとても楽しみにしていました。私はホストファミリーの親戚の家に招待してもらい、ご飯を食べる前に皆でお祈りや料理を食べながら1人ずつ誰に感謝したいかを発表するなど、貴重な体験ができました。料理はどれも本当においしく、家族団欒の大切な1日にも関わらず、皆が初対面の私にも本当に優しく接してくれたので、おなかも心もいっぱいになりました。

ネームカードを作ってくれていました。お皿もとてもかわいかったです。

Hell week

 Thanks giving明けの1週間は"Hell week"(地獄の1週間)と呼ばれていますが、まさにこの言葉の通りでした。この1週間の間に、中国語でのスキット(2人組でする短い劇のようなもの)と、インタビューテスト、心理学のプレゼンテーションと試験がありました。スキットはいつも授業でペアを組んでいる友人と何度も練習してから本番に臨んだので、楽しみながらミスをすることなく終えることができました。どのグループのスキットもレベルが高く、とても面白かったです。インタビューテストも教授が事前に質問する内容をおおまかに教えてくれて、しっかりと準備をすることができたので、初めは少し緊張しましたが、優しい教授と中国語で会話を楽しむことができました。このHell weekの中で私にとっての最大の難関は、心理学のプレゼンテーションでした。私は、色が人間の心理と行動に与える影響について発表しました。発表時間は8分間、原稿を読むのは一切禁止という条件の中での発表だったので、準備には相当な時間がかかりました。教授や心理学のチューター、留学生担当のアドバイザーや友人に何度も何度も練習に付き合ってもらったおかげで、万全の状態で本番を迎えることができました。そしてなんと、私の発表がベストプレゼンテーションに選ばれました。教授に「これはあなたが留学生だからじゃなくて、あなたのプレゼンテーションが本当に一番素晴らしかったからだよ。」と言ってもらえ、大変だったけど、本当に頑張ってよかったと心から思いました。その翌日にあった心理学の試験はほぼ徹夜で必死に勉強したため、難しかったですが、何とか乗り切ることができました。

中国語でいつもペアを組んでいる友人です。授業以外でも一緒にご飯を食べたりしています。

期末試験

 Hell weekがやっと終わったかと思うと、休む暇もなく期末試験が始まりました。ノートなどの持ち込みは一切許されず、試験範囲は秋学期に習った内容全てと膨大なため、日本の大学の試験に比べると、相当厳しかったように感じます。本当に大変でしたが、友人と励ましあいながら勉強をしたため、なんとかモチベーションを保ち続けることができました。また、図書館は深夜2時まで開いており、テスト週間の間は廊下や教室の前に無料でコーヒーやホットチョコレート、クッキー、マフィン、スモアがおいてあり、大学全体が学生を応援してくれていました。私が履修していた科目の期末試験の内容について簡単に説明します。

Fundamentals of Chinese
 リスニングや選択問題、中国語訳、英語訳がありました。範囲はかなり広かったですが、友人としっかりと復習をしてから臨んだため、それほど難しくなく、試験時間は3時間ありましたが、1時間ほどで終えることができました。

Introduction to Creative Writing
 筆記試験はなく、今まで授業内で作ってきた作品を修正したうえで提出し、クラスメイトの前で自分の作品を5分間で発表するというものでした。自分の作品を感情を込めて発表するのは少し恥ずかしく緊張しましたが、いざ自分の番が回ってくると、楽しみながら発表することができました。また、クラスメイトのユニークな作品を聴くのは面白かったです。

Intro to Psychology
 試験範囲はとても広かったので、すべて復習するのは大変でしたが、記述問題はなくすべて選択問題でした。授業や実験で扱った内容しか含まれていなかったため、予想していたよりもはるかに簡単で、試験時間は3時間ありましたが中国語と同じように1時間ほどで終わりました。

Centre College Choir
 期末試験はなく、教会で聖歌隊として歌を歌いました。多くの人が教会に来ていて緊張しましたが、楽しく歌うことができ、貴重な経験ができました。


この日は雪が積もりとても寒かったですが、友人が教会に歌を聴きに来てくれました。

冬休み

 12月9日から26日までは、高校時代にお世話になったホストファミリーに会いに、アリゾナ州のフェニックスに行きました。ホストシスターの通っているアリゾナ大学や、カリフォルニアにあるユニバーサルスタジオやサンタモニカなど色々なところへ連れて行ってもらいました。以前会ったときよりもスムーズにコミュニケーションをとることができ、少しは成長できていると感じることができました。本当の家族のように接してくれ、自分の実家にいるかのように居心地がよく約2週間お世話になりましたが、あっという間に時間が過ぎてしまい別れるときは本当に寂しかったです。

日本のユニバーサル・スタジオ・ジャパンよりもとても大きく、多くのアトラクションがありました。

誕生日にはホストファミリーが誕生日パーティーを開いてくれました。

 12月28日から1月1日まではニューヨークに行きました。ブルックリン橋や9.11記念館や自由の女神など、多くの観光名所に行くことができ、新年もブルックリン橋から花火を見て迎えることができました。ビショップス大学に留学中の横田さんと岡本さんにも再会することができ、とても嬉しかったです。

3回もブルックリン橋を渡りました。

大晦日の前日にも関わらず、タイムズスクエアは人であふれていました。

終わりに

 人生の中で一番充実した冬休みを過ごすことができました。この冬休みを通して、リスニング能力が上がったことを実感でき少し自信につながりました。しかしスピーキング能力はまだまだなので、気持ちを引き締め直して、新学期も引き続き自分なりにベストを尽くして積極的に多くのことを学んでいきたいと思います。