釜山大学校(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 村田恵<1号 2018年3~4月>


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出国前の準備~開講(개강)まで

 釜山大学校側からの留学に関する連絡は11月末にメールで届きました。その後も入寮の手続きや履修登録についての案内が届くので、しっかりと確認しておくといいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、韓国の履修登録は早い者勝ちです。事前に履修したい科目をまとめておき、履修登録の際には교과번호と분반を入力し、登録ボタンを押せば履修登録ができます。もし残席がなくて履修登録できなかった場合でも、他の人が履修取り消しをして空きができた場合や、初回の授業の際に教授に頼めば履修できる場合があります。実際に私も頼みに行き、履修できた科目がありました。
 出国は、荷物の個数制限がなく、重量制限もなかったので関釜フェリーを利用しました。
 井関さんのバディーが迎えに来てくれて、国際旅客ターミナルから寮まで、地下鉄と大学循環バスを利用して行きましたが、荷物が多かったり重い場合には、タクシーを利用することをおすすめします。寮に一番近いバス停で降りても、そこからずっと上り坂のためしんどいと思います。
 寮では、井関さんとルームメイト申請をしたので、一緒の部屋を使っています。基本的に、日本人は日本人同士で組まれるようです。
 その他にも、外国人登録証の申請や、ハナ銀行での口座開設などもやりました。バディープログラムに申し込むと、手続きの際や大学生活で分からないことがあれば、バディーが手助けしてくれるので、不安な人は申し込んでおくといいと思います。

外国人登録証

 中間テストが終わってすぐに、日本に一時帰国しました。しかし、外国人登録証がなかなか発行されませんでした。外国人登録証がない状態で出国するとビザが失効してしまうので、早めに欲しかったのですが、何度か留学生支援センターに問い合わせてもいつ届くか分からない状態でした。でも、外国人登録証の申請をしている人なら、外国人登録証が発行されてなくても「外国人登録事実証明書(외국인등록사실증명서)」と「受付証(접수증)があれば、出国できるようです。事実証明書は、大学の近所にある住民センターにパスポートと手数料2,000ウォンを持っていけば、すぐに発行してもらえました。しかし、大学の団体申請で外国人登録証の申請をしたため、受付証が手元になく、どうすればいいのか分からなかったので留学生支援センターに聞きに行ったところ、「今日の午後に外国人登録証を受け取れる人が公示されるから、とりあえずメール確認して。」と言われました。「昨日聞きに行った時点では、『いつ受け取れるか分からない』って言ってたのに」...と、いろいろツッコみたくはなりましたが、無事に出国2日前にギリギリで登録証を受け取ることができました。
 結局、外国人登録証を持って出国したので、外国人登録事実証明書と受付証の2つがあれば、出国できるのかどうなのかは試せませんでしたが、もし出国したい場合はこの2つを揃えたらいいと思います。
 今回私は、大学の団体申請を利用しましたが、個人で申請した人たちの方が早く受け取れた人が多かったように思います。

大学生活

 私が前期でとった科目は、
①留学生のための大学韓国語(유학생을위한대학한국어)
②映像の中の韓国語(영상속의한국어)
③留学生のための釜山の生活と文化(유학생을위한부산의생활과문화)
④留学生のための高級韓国語作文(유학생을위한고급한국어글쓰기)
⑤留学生のための韓国現代文化(유학생을위한한국현대문화)
の5つです。

①授業の際に使う韓国語表現や、レポート作成の際に使う韓国語について学びます。
②教材の映像に沿って日常会話表現を学んだり、文化について学びます。
③教科名の通りで、釜山の歴史や生活、文化について学びます。タプサ(답사)では、大学近くの山に登ったりもしました。
④詩を用いて表現を学んだり、間違えやすい韓国語について学びます。今後はそれを踏まえて、翻訳や長文作成をしたりするようです。
⑤入学式や、青年失業など、現代社会で話題になっていることや問題になっていることについて学びます。授業の内容的には難しくありませんが、毎回要約の課題が出ることと、1か月半で教科書100ページ分ぐらい進むので、大変だなと感じる時があります。

 サークル活動では、PNUFという、韓国人に韓国語を教えてもらうサークルと、UCDCというダンスサークルに入りました。PNUFの活動は基本的に、外国人2人に対し、韓国人1人でグループが組まれ、そのグループごとに活動しています。UCDCは、K-POPのカバーダンスをはじめとしたダンスの練習をするサークルです。完成度を重視したサークルなので、今はストレッチやアイソレーションを中心とした練習をしています。外国人の数が少ないため、韓国人と交流できるいい機会になっています。
 釜山大学校の学生証の受付が4月頭で、受け取ったのが5月になってからでした。外国人登録証を受け取ったのが、4月20日ぐらいだったので、2月末に入国してから2か月近くは身分証明できるものがパスポートしかありませんでした。かと言って、毎日パスポートを持ち歩くわけにもいかないので、身分証がなく、身分証の提示を求められて何度かお店に入れないことがありました。日本の運転免許証や保険証には、生年月日が「平成〇年~」のように書いてあるので、年齢確認が難しいようです。持っていても意味がないし、紛失しないためにも、日本の運転免許証や保険証などは持ち歩かない方がいいと思います。

おわりに

 留学前日に風邪をひき、フェリーの中で井関さんにうつしてしまい、2人とも体調不良のまま留学生活がスタートしました。完治するまで長くかかったので、何よりもしんどかったです。日本から沢山薬を持って行って良かったと思います。
 他の大学から留学に来ている日本人の子達や、中国、イギリス、イタリアなどの留学生とも知り合うことができ、韓国語でコミュニケーションをとっていることが不思議であり、釜山大学校での留学生活の良いところのひとつだと言えます。

雨が降った日の寮の廊下

サークル紹介で無料で配ってたパンと飲み物