センター大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 田中夕莉子 <1号 2018年9~10月>


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はじめに

 アメリカに来て早くも3か月近くが経ちました。まだまだ満足のいく英語を話すことはできませんが、日々の生活に少しずつ慣れてきたのを感じています。今回は、留学前の準備からハロウィンまでの様子についてまとめます。

留学前→出国

 留学前の準備で一番大変だったのがビザの取得です。まず、ビザ面接の予約を取るためにI-20という留学生の証明書のようなものがセンター大学から家に送られてくるので、その情報をネットで入力します。ホームページに手順の説明動画があるのでそれに沿って入力しますが、時間がかかるので早めに取り掛かるといいです。途中で一旦やめてまた続きから始めることもできます。ビザ面接は、直接大使館・領事館に行って受けます。一番近いのは福岡ですが、全然予約が取れなかったので大阪に行きました。もし、面接の時、必要な書類が足りなかった場合、あとから郵送することができますが、ビザが届くまで2週間ぐらいかかったので、必要な書類をすべて持って行ったほうがいいです。私は、証明写真と戸籍謄本の原本とその英訳を持って行っていなかったので後日郵送しました。証明写真は、ホームページの動画では大使館で撮れるようになっていましたが、大阪の総領事館ではできませんでした。私は携帯電話で撮った写真を、コンビニエンスストアでプリントアウトしました。
 8月14日に日本を出発しました。飛行機は予定通りに飛び、特に問題ありませんでした。私は、羽田空港から成田空港への移動に、バスを使いました。電車より少し高いですが、荷物が多くて運ぶのが大変だったのでバスにしてよかったと思います。シカゴで国際線ターミナルから国内線ターミナルの移動の際もバスを使いました。スーツケースは乗る前に預けることができたので、移動の時の荷物が少なくて済みました。おそらくカイロをカバンの中に入れていたからだと思いますが、入国の際の手持ちカバンのチェックで引っかかってしまいました。みんな靴を脱いで検査していて、チェックが徹底されていると感じました。レキシントン空港まではISOL(International Student Orientation Leader)の学生が車で迎えに来てくれました。夜遅くに到着したにもかかわらず、荷物も部屋まで運んでくれました。

オリエンテーション

 アメリカに到着した次の日から留学生用のオリエンテーションが始まります。朝から晩までスケジュールが組まれていて休憩したいと思うこともありました。時差ぼけなのか昼間がすごく眠たくて、寝ないように頑張っていたのを覚えています。ISOLの学生が親切で、たくさんサポートしてくれました。授業の説明だけでなく、みんなでスケートに行ったり、映画を観たり、スモアを食べたりなど楽しく交流することができました。

授業の時間割

 秋学期に5つの授業を取りました。時間割は以下の通りです。
MondayTuesdayWednesdayThursdayFriday
8:00-9:00ChineseChineseChineseChinese
9:40-11:10EconomicsEconomics
15:00-16:00Creative WritingCreative WritingCreative Writing
18:00-19:30DanceDance
19:00-21:00Choir


Fundamentals of Chinese
 中国語の初級クラスです。この授業は4単位のため、週に4回授業があり、朝8時からと早いため、毎朝起きるのが大変です。せっかくアメリカに来たからしっかり英語で学ぼうと、もともと違う授業を取る予定でしたが、その内容が専門的で難しかったため、授業を変更することに決めました。中国語を選んだ一番の理由は、漢字の意味が理解できる分、有利と考えたからです。しかし、中国語の発音が難しく会話の場面で苦戦しています。先生は、中国人で優しく、たまに簡単な日本語を使ってくれます。明るく雰囲気のいい授業です。

Creative Writing
 英語でフィクション、ノンフィクション、詩を作ります。日々の宿題で自分の作品を書き、授業ではクラスメイトの作品を見てディスカッションをします。毎回の授業で、先生がボランティアで発表してくれる人を探しますが、私はなかなか手を挙げることができません。多くの学生が手を挙げて発表する姿に圧倒されるばかりです。小さなことでもいいから発表できるようになりたいと思います。

Center College Choir
 コーラスの授業です。毎週月曜日2時間歌を歌います。発声練習が独特で、唇を震わせたり、急に叫んだりします。9月の終わりにあったFamily Weekendのコンサート際に、みんなで歌いました。今まで3回ぐらいしか練習してなかったので不安でしたが、やり切ったと思います。11月中旬と終わりにもコンサートがあるので、その時はもっと上手に歌いたいです。

Intro to Economics
 経済の授業です。理系の科目かと思うぐらい計算をします。ほぼ毎回新しいチャプターに入るので、リーディングの宿題がたくさんあります。授業の後はネット上でそれに関するクイズを解きます。すぐに答えを確認することができるのでわからないところがあれば、後日オフィスアワーに質問しています。Final Examも合わせて全部で4つのテストがあります。1回目2回目と終わりましたが、どちらも記述問題は少なく、グラフを書く問題や計算する問題が多かったです。

Modern Dance Techniques
 モダンダンスというバレエダンスに似たダンスの授業です。毎回、体を伸ばし、動かすので勉強の息抜きになっています。初心者の人が多く、みんなでワイワイして楽しいです。Midterm(中間試験)の時期に動画を見て、まとめや感想を書くレポート課題がありました。また、自分たちのダンスを見たコメントと改善点を書くという課題もあります。
 授業や宿題でわからないことは、オフィスアワーで聞くことができます。それぞれの先生で時間帯が違うので確認してメールで約束をします。どの先生も留学生の気持ちになって考えてくれる素敵な先生ばかりです。先生と話すたびに「もっと頑張ろう」という気になります。また、レポートの添削をしてくれるライティングセンターがあり、提出前に英語のミスの確認や内容を相談することができます。

食堂・カフェテリア

 食堂はバイキング形式になっていて好きなものを好きなだけ食べられます。週に何回利用するかを決め、その回数分スチューデントカードを利用することができます。最初はサラダが一番おいしそうで、それしか食べられないと思いましたが、今ではいろんなものに挑戦するようになりました。テリヤキ味は、日本のものより甘いです。ハンバーガー、ピザは毎日メニューにあってアメリカにいることを実感します。カフェテリアは食堂の前とジムがある建物の中にあります。スチューデントカードはICカードのようにお金をチャージすることができ、それで支払いができるので便利です。

ある日のお昼ご飯です。サラダ、豆腐、スナップエンドウ、チキン、サーモン、パンを食べました。

シリアルを使ったデザートです。色がたくさんあって思わず写真を撮りました。時々、変わった組み合わせの料理があります。

寮・ルームメイト

 寮はキャンパスの中で一番教室が近い場所にあります。朝早い授業を取っているので、この寮で良かったと思います。ルームメイトはベトナム人の大学4年生です。以前センター大学に留学していた先輩の紹介でルームメイトになることができました。同じ留学生の立場で、いつも気にかけてくれています。日本のことが大好きで、日本の話をたくさんして、一緒にお寿司を作りました。これからももっといろんな話をしたいと思います。

Fall Break

 Fall Breakは多くの学生が実家に帰省し、大学内がすごく静かでした。ダンヴィル市街を探索したり、隣町のレキシントンに行ったりして過ごしました。レキシントンヘは大学のシャトルバスを利用しました。そのバスが動かなくなって代わりのバスを待たなければならないというハプニングもありましたが、無事に行って帰ることができました。

Halloween

 ハロウィン前の週末にホストファミリーとかぼちゃを彫りました。かぼちゃのタネを焼いて塩コショウで味付けしたものを食べたのですが、すごくおいしくてはまってしまいました。何よりもホストファミリーの子どもたちがすごくかわいくて癒されました。ハロウィン当日は水曜日で通常の授業があり、ドラゴンやカバ、バットマンなどの仮装している人も見ることができました。

おわりに

 授業が始まって、課題と復習、予習のため毎日たくさん勉強しています。勉強してもわからなかったり、思うように話せなかったり、悩むことばかりです。しかし、日々の生活の中で、日本にいるままだとわからなかったと思うことが多くあります。これから、もっと多くの人と話して、いろんなことに挑戦していきたいです。