青島大学(2018年度交換留学生) 国際文化学科3年 西村実央 <4号 2018年9~10月>


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人と人とのつながり

 後期から、201Bのクラス班長になりました。このクラスは今学期から青島で勉強する学生が多く、先生から頼まれたので受けることにしました。私自身班長として頼りなく、力不足と感じることが多々ありますが、クラスのみんなに支えてもらいながらなんとか日々を過ごしています。班長の仕事は、各行事の際にクラスの意見をまとめ、代表として動き、行事を成功させることです。クラスのみんなに様々な情報を伝える役を担うなかで責任感を感じることが多くなり、どんな問題が起こっても自分が委縮しないよう努めるようになりました。また、人と人とのつながりの大切さを再発見するとともに、誰かが手伝ってくれた時には、これは当たり前のことではないと感謝の気持ちでいっぱいになります。そのため、私も身近で問題が起こった際には自主的に動き、手助けするようになりました。
 平日の午後や休日に留学生とサッカーをしています。ある日、青島大学研究生の方から留学生対研究生で試合をしようという話をもらい、私も留学生チームとして参加して、試合に勝利しました。楽しかったのですが、一番はこれをきっかけにコミュニティが広がったことが嬉しかったです。留学生だけでやっていたサッカーに、都合が合うときは研究生の方も来てくれて新しい出会いにつながりました。
 人と人とのつながりの中で、私には自分を表現する力がもっと必要なことだと分かりました。私の周りの友達は、みんな自分自身をよく理解しており、その上で自分の意見をはっきりと述べます。また、同様に聞く耳も持っており、私の話をしっかり聞いてくれてYesまたはNoを言うのですごく信頼できます。私も自分を表現するようにしていますが、それを自然体でできている彼らを羨ましく思います。

パワーポイントでの発表の様子

運動会、文化祭

 10月11日には運動会が、26日には文化祭が行われました。運動会では青島大学の学生が運動場に集い、ものすごく賑わっている中を、留学生全員で一周行進しました。太鼓を叩く人々、歓声をあげる人々、手を振ってくれる人々と雰囲気が気持ちよく、この中で競技をする選手達は緊張も吹っ飛ぶほど盛り上がるだろうと思いました。私も綱引きをする予定でしたが、競技者がすでに定員に達していたことと登録が遅れたので、参加できずじまいでした。

留学生が行進中の様子

 文化祭は留学生のクラス単位で出店することと、希望者はステージで発表することができます。私のクラスは、やきそばとタイ茶、タイ式チャーハンを作りました。売り上げは上々で「おいしい」と言ってもらうと準備した甲斐があったと思いました。また、ステージ発表はクラスの中の何人かは個人で歌ったり、踊ったりして会場を盛り上げ、クラス全員では中国語の歌"朋友"を歌いました。出店や運搬、洗い物や後片付けを手伝ってくれる人がおり、これを機にクラスの仲が一段と良くなったと感じました。出店に飾る国旗やメニューなどは自分でコピーして作り、調理器具は事務室から借りて、寮のキッチンから外まで料理を運ぶ時にはいろんな人が手を貸してくれて、スムーズに売り出すことができ、「みんなで文化祭を作っている」という一体感に感動しました。

201B班の出店


タイ茶追加の準備

旅行でのありがたい経験

 私はこの2カ月間、祝日などを利用して上海、天津と青島を旅行しました。上海へは、行きは飛行機で1時間半かかり(約2万円)、帰りは汽車で7時間かかりました(約8千円)。1泊目のホテルはネットで予約していたものの、お金を現地で支払うようになっていたので未払いでした。夕方に、ホテルに泊まろうと電話をかけてみると「予約されていない、今日はもう泊まれない。」と言われました。ホテルを予約する際には支払いまで済ませておくべきだったと思いました。その後、タクシーの運転手にホテル探しを手伝ってもらい、彼の知り合いの民宿に行くことになりました。そこは、街灯がなく、農村のようなところで少し怖いくらいでした。民宿からは若い3人の男女が出てきて、とても親切に接してもらいましたが、彼らは「泊めたいけど泊めることができない、何故なら、外国人を泊めるライセンスを持っていない。」と言いました。そして、彼らが青年宿舎を紹介してくれました。そこは、男女別、一部屋4人で泊まる場所でしたが、泊まれるだけましと思い、またタクシーの運転手に連れて行ってもらい、一夜を過ごしました。この経験は初めてで、すごくスリルを感じましたが、現地の中国人と一対一で会話をし、堂々と中国語を使うことができました。上海旅行の経験を生かしたことで天津旅行ではスムーズに予定が進み、有意義な時間を過ごしました。また、文化の授業の一環として青島の歴史を学びにフィールドワークに行きました。青島の歴史的建造物を見て、先生の話を聞くことで青島の魅力を感じ、青島がもっと好きになりました。

文化の先生との外出授業