青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 西村実央<3号 2018年7~8月>


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一時帰国までと日本での生活

 前期の授業もすべて終わり、留学生は各々自国へ帰省したり、旅行するなど約2カ月間の夏季休暇に入りました。私も日本に帰省しましたが、その前にキャンパス内の道沿いにシートを敷き、友達の不要なものを売る手伝いをしました。これは、帰省に際して持ち帰る荷物を減らすため、この時期になるとキャンパス内のあちこちでこのような光景を見かけます。売られているものは幅広く、生活用品など様々ですが、今回私たちはぬいぐるみを売りました。ぬいぐるみを売ると聞いた時は驚きを隠せず、無事に売れるか心配でしたが、売れ残ったのは数個しかなく、驚きと満足感を得ました。

※販売開始時の様子

 青島での留学生活が始まる際は大きな不安がありましたが、帰省する頃には留学生活に充実感を覚え、人との出会いや、日々満足のいく学習ができている環境に改めて感謝の気持ちを抱きました。地域の中国人の方々はいつも温かく接してくれますが、留学生間でも人の温もりを感じることができました。

※友達が帰国する際の1枚

 日本に帰ってからは、地元や大学の友達に会って様々なところに行ったり、驚くほどの暑さに負けそうになったりと夏を満喫しました。THE OUTLETS HIROSHIMAに行った際には、初めて体験したAIインフォメーションの情報処理能力が正確で4カ国語対応できるようになっており、これからの科学技術で少しずつではあるが、あらゆるニーズにフィットしていくサービスが増えることを垣間見ました。また、唐戸市場に行き新鮮でおいしい海鮮丼や握り寿司、汁物を堪能することができました。お寿司は帰省が決まってから日本で食べたい物の一つだったので飲み込むのが惜しいほどでした。

※握り寿司

新学期

 保険、パスポート、ビザ、授業についての手続きが9月3日~5日の3日間あり、この期間中であれば、いつでも手続きができます。しかし、留学生が多いので時間帯には注意した方が良いです。前期にも手続きをしていたので後期分の保険料400元を支払い、後期に受講するクラスを決めたら手続きは終わりました。私は、201Bというクラスで後期の授業を受けることにしました。このクラスでは総合課、聴力課、口語課、文化の4科目を受講します。9月6日から授業が始まります。
 夏季休暇中や新学期が始まってからすぐに図書館の自習スペースに行きました。図書館自体大きいのですが自習スペースも充実しており、多くの学生が読書、調べ物、自習をしていました。また、キャンパス内を歩いていて教室内でも平日、休日に関わらず多くの学生が自習をしている姿を見ました。あちこちの教室で学生が自習しており、勉強熱心な態度が感じ取れました。

半年間青島で生活してみて

 青島に来てもう半年が経ちました。来たばかりの頃はお店や屋台で現地の人々とまともに会話もできず、迷惑をかけたり、劣等感を身に染みるほど感じました。しかし、何度も会って顔を覚えてもらえ一言、二言と徐々にあいさつ程度の会話ができるようになり、中国語で会話することが楽しくなってきました。青島に帰ってきて久しぶりにお店に行った時に、「昨日帰ってきたの?」「元気だったか、日本は楽しかったか?」などと声を掛けてもらえてとても嬉しく、現地の人々にも支えられていることを感じました。