青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 西村実央<2号 2018年5~6月>


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テストについて

 3月から7月までの4か月間大きいテストとして期中、期末テストがあります。これらはそれぞれ成績の30%を占めます。残りの40%は小テストとして具体的にはパワーポイントでの報告や作文発表、簡単なペーパーテストと授業態度で割り出されます。期中テストは4月終わりに、期末テストは7月初めに行われます。特に期末テストは1週間前から復習期間があり、時間を自由に使うことができます。テストは7月2日から6日の5日間用意されていましたが、私のクラスは7月3日にすべてのテストが終わり、夏季休暇に入りました。夏季休暇は約2か月間あり、9月から後期の授業が始まります。

娯楽、休日の過ごし方

 授業の後や休日は、外でバドミントンやサッカーをしたり、登山をしたり、映画館に行ったりしています。サッカーは留学生間でサッカー好きの留学生が微信でグループを作っており、日時などを連絡して活動をします。時には、中国人学生も一緒にサッカーをすることもあり、交流の輪が広がりました。

大学内でのサッカーの様子

 登山は大学付近に浮山があり、その他、崂山,泰山に登りました。崂山に登る際には「青島大学留学生証」を持参した方が良いです。これは証明写真1枚あるだけで作ることができ、すぐに受け取れます。これを持参することで90元の登山料を45元に割引することができました。

泰山での日の出

 また、寮内では卓球、カードゲームなどをして留学生同士交流をしています。タイ人の友達がタイ料理を振舞ってくれた時は、とてもおいしく、日本にはないであろう味が身近に味わえていることに幸せを覚えたと同時に、自分は卵焼きの日本的な料理しか作ってないのに、いつもそれ以上を作ってもらって申し訳なさで感極まりました。



タイ料理と卵焼き(自炊)

 そして、私が「興味がある」と言ったことにより、タイ人の友達に一度タイのお経を聴きに連れて行ってもらいました。僧侶を某ホテルのエントランスに招いて祈祷してもらいました。タイの人は小さい時から聴きに行くということで仏教が国民の生活に根付いていると考えられるのに対し、私は日本にいる時、初詣などで神社に行くことはあってもお経を聴きに行ったことはなく、本当に未知のことでした。2時間お経を聴く時は見様見真似で友達に教えてもらいながら聴いていました。

タイのお経

 私は会話や料理、体験をすることで中国に行って中国文化だけでなく、他国の文化にも触れることができることや、日本文化を見つめ直す時間があったことも留学の醍醐味であると感じることができました。また、先入観や見聞だけで物事を判断・批評するのではなく、自分から寄り添ってみることや一緒になって体験することで分かることがたくさんあり、留学を通して、私の様々な価値観が変わったと感じました。国が違えば人も文化も違うということは考えられますが、互いに他国の文化を尊重し、知ろうとすること、伝えようとすることの継続が自然なコミュニケーションとなり、競争と共生においてもとても有意義な事象を生むと考えました。