青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 宮本ももこ<1号 2018年3~4月>


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三月

いざ青島へ

 短期留学で来て以来、1年半ぶりの中国に心を弾ませながら、これからどんな留学生活になるのだろうという期待と頑張りたいという決意、私を送り出してくれた家族、先生方、友人達への感謝の気持ちを抱きながら、飛行機に乗り込みました。

青島大学到着、生活開始

 青島に着いて、はじめの1週間は、銀行口座をつくる、携帯を買う、健康診断を受ける、寮費などを払う、生活用品を買うなどやらなければならないことを一つひとつこなしていきました。

授業選択&中国語学習について

 私は、中級クラスの201と選択授業の中国歌曲を履修しました。授業が始まってはじめの約2週間、中国語に慣れるまで、毎日大量の予習と復習をこなす日々、授業についていけるかと、心配しましたが、真面目に取り組んでいく中で、徐々に慣れていきました。自分の語学レベルより少し難しいクラスを履修しても、問題ないと思います。
 また、留学へ行く前に、中国語の授業や、スピーチコンテストへの参加を通じて、発音を馬先生や中国人の友人達にきちんと指導してもらったことや、中国語検定へ向けての学習が、今すごく生きていると感じます。

4月

清明节 临沂

 4月に入ってすぐに、清明节という祝日があります。この祝日を利用して、「临沂」という、青島からバスで4時間ほどの町へ行きました。そこは、あまり有名な場所ではありませんが、とても素晴らしい場所でした。中国人の友人が住んでいるので、彼に案内してもらいながら、临沂の都市部から、農村部まで見て回りました。国際化している青島で暮らしていては見えにくい、ディープな中国人の生活、現状、中国文化を知ることができました。そこから、より中国の農村部の生活に興味を持つようになりました。

 また、临沂にある抗日戦争博物館に行きました。そこで、新しい角度から歴史を学ぶことができてとても良かったと思います。どの国も歴史をその国なりに味付けし、真実の歴史はないのかもしれません。ですが、歴史学者は真実に近づける努力をする、私たちにできることは様々な観点から考えることだと思います。

この2か月を振り返って

 この2か月を振り返ると、私が想像していた以上に忙しくはありますが、とても楽しくて、毎日新しい何かを発見するという充実した日々を過ごしています。この時間を止められたらと思うほど、一日一日があっという間に過ぎてしまい、まだ始まったばかりではありますが、この1年間がすぐ終わってしまいそうで時々怖くなります。しかし、だからこそ、今あるこの時を大切に、一つひとつの出会いを大切にできたらいいと考えています。

 青島大学にはたくさんの留学生がいます。それぞれがここで中国語を学ぶ理由や目的は様々で、彼らと交流するのはとても楽しいです。中国に来て私が改めて感じたのは、日本の中に籠っていては分からないこと、知らないことがたくさんあるという事です。他の国には他の国の人々の価値観や文化、楽しみ、習慣、考え方があるということです。部屋の中に籠っていては、分からない世界が外にはあるということです。毎日が異文化交流、異文化理解の連続でいかにこの環境を楽しむか、充実した日々にするかと考えながら過ごしています。
 一番この2か月で得たことは何か?と聞かれると真っ先に思い浮かぶのは、青島へ来なかったら出会うことのなかった素敵な友人達です。初めは外国人の友人が多かったですが、徐々に中国人の友人も増えてきました。これからもっとたくさん思い出を作っていきたいと思います。

今後の抱負

 今後の抱負としては、中国語学習はもちろんのこと、ローカルな旅にたくさん行くことです。より中国を理解するために、新しい人々に出会うために、自分のものさしで物事を考えられるよう、「五感で楽しむ中国留学」をモットーに、私らしい旅を続けていきたいと思います。