ビショップス大学(2017年度日本語TA)国際文化学科3年 小荷子那実<4号 2018年3~4月>

はじめに

 仕事も無事に終了し、徐々に帰国を実感してきています。この8か月を通して、大変なことも多くありましたが、それ以上に学んだことの方が多く、ここビショップス大学に日本語TAとして来ることを選択して良かったと感じています。

日本語TAとしての活動

 2月の終わりごろから、ビショップス大学では冬学期の中間試験が始まり、テストが返却されると学生たちも多少自分の成績について心配している頃です。実際に何人かの学生が私に成績に関して質問をしてきましたが、私自身はアシスタントという身であり、クイズや宿題の採点を行いますが最終的な成績への換算は行わないため、これらの質問に関しては回答できません。そのため、私なりに学生がより日本語を学ぶ楽しさを知り、日本語を学んでいることを実感し、正しく理解を深める方法を考え、学習会を実行に移しました。特に漢字の学習に関して、工夫をしました。日本には単語カードというものが当たり前に存在しますが、カナダには似た物はありますが全く同じものがありません。そのため、カードの材料を調達し、学生が自分で漢字を記入し覚えることのできるよう、学習会でこの作業を一緒にしました。学生たちの反応もよかったので、うれしかったです。
 このように、普段の仕事や教授とのお話から学んだことを生かし、自分で1から考え実行することで、少しではありますが学生の学習にとって効果的なことと、そうではないことを知ることができました。写真は日本語を学んでいた大切な学生たちです。

合唱サークルでの最後のコンサート

 所属している合唱クラブ、Choirでの最後のコンサートがありました。この活動に参加し、私はより歌うことが好きになりました。日本語教師としての仕事に対する達成感を感じるとともに、この最後のコンサートを終えたことに対する達成感を感じることもできました。また、多くの素敵な人々と知り合えることができました。ともに合宿に行ったり、沢山練習したりし、多くの思い出ができました。写真は、最後のコンサート直前とコンサート後の会にて撮った写真です。

おわりに

 ここでの仕事は終了しますが、これが終わりではなく私の中ではこの体験が日本語教師としての始まりなので、帰国し県立大学に戻った後この経験を生かしどう生活していくかが重要となってくると思います。休学中で、帰国後は少し時間があるので、新たに目標を立て、残りの大学生活を計画的に過ごしていこうと思います。また、最近になって自分の将来について見つめ直しているので、帰国後は両親とも話し合い、将来の目標をより明確化していきたいと思います。
 最後に、私はこのビショップス大学を選び、目標を持ちながら一生懸命に仕事ができたことに感謝しています。私の夢を常に応援してくれる両親や、日沢先生、学生、ここで出会ったすべての人々に「ありがとうございました。私は私らしくこれからもがんばって、絶対に日本語教師になります。」と伝えたいです。