平成29年度山口県立大学客員教授特別講義を開催しました

 12月4日(月)、新進気鋭のフォトジャーナリストで各メディアでも活躍している安田菜津紀氏を講師に迎え、平成29年度山口県立大学客員教授特別講義を開催しました。本学学生や地域住民、同窓生計317名の参加がありました。


 「写真で伝える世界の“今”」をテーマに、世界の様々な現状とそこに住まう人々の様子を多くの写真と共に紹介しました。


 まず、カンボジアの農村のお話しがありました。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情レポーターとしてカンボジアで取材したことをきっかけに今でも現地に行き続けているとのことです。
 今なお多く残る地雷についての情報と現地で生活している被害者の苦しみ、そして、それでも明るく生きる現地の様子の説明がありました。


 東日本大震災については、地震直後から今までの現場を写真とともに伝え、受講生は被災の様子を深く知ることができたようです。また、現地の子どもの入学から卒業までを撮影した写真を通して、子どもの健やかな成長とともに復興の希望があることを思わせる内容でした。



 最後に中東のレポートがありました。具体的なエピソードと写真が、とても親切な現地の人やとても美しい街並みが壊されてしまう紛争の悲惨さを物語っていました。


 世界中で何が起こっているのかを、テレビでは知り得ない情報とともに臨場感を持って知ることができ、新たな視点で考えるきっかけとなる講義でした。