やまぐち学フォーラム「東アジアにきらめく」

 3月30日(木)、地(知)の拠点整備事業(COC事業)で取り組んでいる、やまぐち学研究の一環として、フォーラム「東アジアにきらめく-やまぐちの新しいアイデンティティを求めて」を開催しました。
 このフォーラムは、やまぐち学研究で取り組んできた研究成果を報告するとともに、山口県の豊かな文化と自然の遺産を伝えてきた先人の経験に耳をかたむけ、やまぐちという地域がこれからどのように東アジアに中できらめいていくのかを考えるもので、約80名の一般参加がありました。

 始めに、本学国際文化学科の安渓遊地教授が「忘れられたやまぐち人とやまぐちの自然―― 宮本常一・玉野井芳郎・山尾三省をめぐって」と題して、また上山満之進研究会の児玉識氏が「文人総督上山満之進と画家陳澄波―― 防府市と台湾嘉義市の文化的交流の可能性」と題して、基調講演を行いました。

 次に、本学国際文化学部の安渓遊地教授がコーディネーターを務め、富海史談会会長の出穂稔朗氏、本学文化創造学科の斉藤理教授、九州大学の伊藤幸司教授、本学国際文化学部の金恵媛教授らパネラーとともに、フロアを交えてパネルディスカッションを行いました。ここでは、地域と大学の連携の実りをいかに豊かにしていくかについて、具体的経験を踏まえた議論が行われ、会場からも地域での活動や本学の学生を受け入れた学びの経験などについて紹介があり、たいへん盛り上がりました。