キャリアアップ研修「助産診断実践力フォローアップ初級編」を実施しました

 本学では。現職者のスキルアップや職場復帰のための再教育等を目的とした専門職向けの研修を実施し、地域における教育・福祉・医療等の分野の充実を通して、県民が安心して暮らせる地域づくりを目指しています。

 2月19日(日)に助産師(潜在助産師を含む)を対象としたキャリアアップ研修「助産診断実践力フォローアップ初級編」を開催しました。
 この研修は、臨床において助産師が医師との役割分担を担うために、超音波診断技術を習得し、助産師としての資質向上を図ることを目的として本学の別科助産専攻の教員5名と山口県立総合医療センター総合周産期母子医療センター長の佐世正勝先生を講師として講義と実践的な演習を行いました。

 産科医不足に伴う助産外来の拡大等から助産師による超音波診断の必要性が高まるなか、助産師が超音波診断技術を習得する機会はまだ少なく、午前中の講義では、まず超音波画像診断装置の原理・原則や操作を行う上でのチェックポイントを学びました。


 午後からは、御自身が助産師でもある妊婦さん2名に御協力いただき、受講生全員が妊婦さんへの超音波診断スキャンテクニックを実技形式で学びました。助産師による超音波診断は単なるスクリーニングを行うのではなく、優しく自然な「声かけ」の中で会話を行いながらお母さんに「安心」を伝えることが大切だという話もありました。


 トレーニングシミュレーターを用いた演習では、何度も繰り返し走査することでクリアな画像を抽出するためのコツを習得しました。また、受講生同士でペアになってお互いの腹部を超音波で見たり、手作りの教材を用いて基本的な操作を習得したりしました。


 受講者からは、「丁寧に教えてもらえた」「今日の学びを職場でぜひ活かしていきたい」「後輩にもすすめたい」という感想が寄せられ、実りのある研修となったようです。