栄養学科の課外活動の一つ「食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャー」では、地域の子どもたちが楽しみながら食について学べる食育プログラムを行っています。
7月11日(土)に、山口県児童センターに遊びに来た幼児~小学2年生を対象に、食育活動「食べ物っておもしろい! ゴハンジャーと食べ物クイズラリー」を企画し、4つの食べ物クイズを行いました。
【1. 触って当てようクイズ】
これは、中身が見えないように工夫した「はてなボックス」を使って食べ物に触ってもらい、何が入っているのかを当てるゲームです。
ゴハンジャーメンバーの学生たちは、「どんな形かな?」「触った感じはどうかな?」「大きさはどのくらいかな?」など声をかけ、子どもたちが自分の手で感じ取った気づきや感想を言葉にして引き出せるように工夫していました。
子どもたちは、知っている食べ物の時は「わかった!」と喜ぶ顔を見せたり、知らない時も食べ物の特徴を精一杯感じ取りながら、ゲームを楽しんでいました。
【2. においで当てようクイズ】
これは、おろし金ですりおろした食べ物のにおいを嗅いで、何の食べ物かを答えるゲームです。
ゴハンジャーメンバーの学生たちは、答え合わせの際、「すりおろす前と後では、においに大きく違いがあるんだよ」と伝えたり、実際ににおいを比べさせてみたりしていました。
ゲームに挑戦した子どもたちは、普段かいだことのあるものでも、においだけで食べものを当てるのは新鮮なようで、興味深そうにかいでいました。
【3. いつの食べもの?クイズ】
これは、自分が好きな食べ物のカードを釣り竿で釣り、その食べ物の旬の季節を答えるゲームです。
ゴハンジャーメンバーの学生たちは、子どもたちが楽しく旬について知ることができるように、ゆっくり丁寧でわかりやすいゲーム運びを心掛けました。
子どもたちは、自分の好きなカードを選んで、釣るという体験を楽しみながら、いつが旬の食べ物なのかを真剣に考えていました。
【4. 断面当てクイズ】
これは、普段見ない角度から切った食べ物の写真を見て、何の食べ物か当てるゲームです。
ゴハンジャーメンバーの学生たちは、断面の写真を見せながら「おうちで食べるごはんの中でこの形を見たことはあるかな?」と聞いてみたり、その食べ物の豆知識を教えたりして、子どもたちが興味をもって学べるように心掛けていました。
クイズでは、写真のような断面の形にするためにはどう切ったらいいのかも考えてもらいました。
子どもたちは、包丁のレプリカを使って試行錯誤しながら、答えを探していました。
今回のプログラムは、地域の子どもたちに、楽しく食べ物について学んでもらえる場となりました。
1つのクイズが終わるごとにスタンプを押すクイズラリー形式にもなっていたので、4つ全てのスタンプを集めるために、一生懸命クイズに挑戦していました。
また、普段と比べ、学生にとって初めてなことが多いプログラムとなりました。
ゲーム内容の検討や声かけの仕方など、子どもたちの発達に合わせた要素を組み込んでいく必要があることや、不特定多数の参加者に対して、館内放送や呼込みといった宣伝方法の工夫が大切であることについて学ぶことができました。
今回の活動も、今後に活かすための有意義なプログラムとなったのではないでしょうか。