現地で学ぶ食文化!―スペイン研修―


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 「山口-ナバラコラボ広場」では、栄養学科として国際共同研究に向けて、スペインやナバラ州の食文化や健康状態について調べたり、スペイン料理を作って栄養評価をしたりして研究課題を見出す課外活動を行っています。

 8月31日から9月10日にかけて、コラボ広場メンバーを含む栄養学科の学生(2~4年生)15名が、看護栄養学部初の海外研修(短期留学)として、学術交流協定校のスペイン・ナバラ州立大学を訪問しました。

学生の体験談

 ナバラ州立大学農学部食品学科の学生や先生方と身振り手振りの会話に挑戦し、日本で私たちが学んでいる栄養学との相違点を発見することができました。

 特に印象深かったのは、今スペインで推奨されているという「地中海式ダイエット」です。これは健康的な食事はもちろん、運動、昼寝、ウォーキングなどで、健康的な生活スタイルを目指すというものです。

 食事に関しては、
(1)炭水化物・野菜・果物・豆類・オリーブオイル・魚・ナッツ類、不飽和脂肪酸、タンパク質の摂取を増やす
(2)赤身の肉、飽和脂肪酸を減らす
(3)地産地消・旬のものを食べる
という点が推奨されており、理想的な食事として和食が取り上げられていました。

 食材の柱としては小麦・オリーブ・ワイン(ブドウ)があげられるそうなので、「山口-ナバラコラボ広場」としてはこのスペインの食材を生かした和食の考案など、ますますコラボレーションしていきたいと思っています。  

 また、山口-ナバラコラボ広場で開発をしてきた、アーモンドミルクを活用したレシピについて、ナバラ州立大学のマテ先生と議論をすることができました。
 アーモンドミルクは、スペインではあまり活用されていないようでしたが、牛乳アレルギーの人にクリーム系の料理やデザートを提供できることや、カロリーを抑えてビタミンEを強化できることなど、共感を得ることができました。ただ、レシピにバターや生クリームを適宜使用している点を指摘され、検討の余地があることがわかりました。

 その他、たくさんのアドバイスを頂いたので、美味しさも追求しつつ、今後の献立作成にも反映させていこうと思います。


看護栄養学部栄養学科3年 片山真由子